宮川湾について
三浦半島の南端にあるダイビングスポット、宮川湾(みやがわわん)。
相模湾と東京湾の合流地点に位置し、定番&人気の生物たちが豊富に息づく海です。
そんな宮川湾のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。
ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!
目次
宮川湾の概要
都心から車や電車で約90分、温暖な気候の観光スポットとして有名な三浦半島。
宮川湾は、そんな三浦半島南端のダイビングスポットです。
西に三崎港、南西に城ヶ島というダイビングスポットがあり、三浦エリアのダイビングスポット中で最も東京湾寄りに位置しています。
宮川湾は、釣りの穴場スポットとしても知られています。
宮川湾ダイビング基本情報
宮川湾のダイビングスポットは、相模湾と東京湾の合流地点に位置しており、黒潮の分枝流を受けとめる相模湾の影響を色濃く残している海です。
豪快な海底地形に加え、生息する生物の数も豊富で、小さい生物からダイナミックな回遊魚まで楽しむことができます。
ダイバーに人気のカエルアンコウやハナタツの他、シズミイソコケギンポやイワアナコケギンポなどのコケギンポの仲間、チャガラやキヌバリなどのハゼ類も一年を通して観察できます。
また、春にはダンゴウオ、初夏にはアオリイカ、夏にはネンブツダイの群れ、秋には季節来遊魚、冬にはウミウシと、季節ごとに注目生物も!
また、宮川湾のダイビングポイントは、ビーチポイント1カ所、ボートポイント4カ所。
ボートポイントは、ダイビングポイントまでボートで5分程度、また、最大水深18mと浅めなため、初心者でも楽しみやすい水深です。
三浦半島のダイビングポイントは、南風が強く吹くとクローズになることが多いですが、宮川湾は比較的南風に強いのも特徴です。
年間を通して、オープン確率は非常に高いと言えるでしょう。
ダイビングのシーズナリティ
宮川湾の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。
春の宮川湾
ビーチポイントの三浦ビーチには、ワカメ、カジメを主とする海藻が一斉に繁茂し、海藻の森が広がります。
また、ダイバーに大人気のダンゴウオが繁茂した海藻の葉にくっつき、可愛らしい姿を見せてくれます。
冬から春にかけてはウミウシが一気に増え、たくさんの種類のウミウシを観察することができます。
5〜6月には、カサゴ根にアオリイカの産卵床も設置されます。
夏の宮川湾
春に孵化したハゼを中心とする幼魚が確認できる季節です。
また、コケギンポの仲間やニジギンポ、イソギンポ、また、アオリイカなど、宮川湾を代表する生物が観察できます。
さらに、スズメダイやソラスズメダイの求愛、産卵、抱卵、孵化などの生態行動が見られる熱い季節でもあります。
トビ根では、高密度で群れるネンブツダイに注目です。
秋の宮川湾
水温の上昇に伴い、クマドリカエルアンコウやハタタテダイ、アジアコショウダイ、ハタタテハゼなどの季節来遊魚が多く観察できる季節です。
三浦半島の南端に位置していることもあり、潮流がよくあたるため、南方系の生物を数多く観察できます。
また、回遊魚が多いのも特徴です。
特に、イナダ(ブリ)の群れに遭遇する確率が高く、群れる様子は圧巻です。
冬の宮川湾
水温が下がり、透明度が一気に上がります。
そのため海の地形がよく分かります。
一年を通して観察できるイシダイの群れが優雅に泳いでいる姿を見るのは、透明度が上がる冬の季節がおすすめです。
また、水温が下がり始めるとウミウシの数が一気に増えます。
1日のダイビングで20〜30種類確認できる季節です。
ダイビングポイント紹介
宮川湾の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。
トビ根
根が入り組む、ダイナミックな地形が見どころ。
夏になると、根の上の浅瀬にネンブツダイが圧巻の数で群れます。
また、宮川湾には一年を通してイシダイが根付いていますが、「銀ちゃん」と呼ばれる個体と出会えるのは、このトビ根です。
【エントリー・スタイル】ボート(港より5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】18m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×
カサゴ根
毎年5〜6月にアオリイカの産卵床をが設置されます。
アオリイカが高確率で観察でき、運が良ければアオリイカの求愛、産卵、また、アオリイカの卵からのハッチアウト(孵化)までを観察することができます。
また、夏になると季節来遊魚を多く観察できるダイビングポイントでもあります。
【エントリー・スタイル】ボート(港より5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】18m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×
三浦ビーチ
冬から春にかけて海藻が繁茂し、海藻の森が広がります。
また、天使の輪と呼ばれるリング模様が見られる生まれたてのダンゴウオが観察できる場所です。
三浦半島を代表するチャガラ、キヌバリといったハゼも観察できます。
【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティングエリアより3分。エントリー場所は岩場)
【最大水深】7m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×
その他のダイビングポイント
ドチ根、ナライカタ
宮川湾へのアクセス情報
車でのアクセス:
横浜横須賀道路の衣笠インターチェンジ、または佐原インターチェンジから国道134号を三崎港方面へ向かい、25分ほどで到着します。
現地ダイビングサービスには、6台分の無料駐車場があります。
電車でのアクセス:
京急線、三崎口駅が最寄り駅です。
三崎口駅からはタクシーなど車で約15分です。
三崎口駅から送迎可能なショップもあるため、事前に確認しましょう。
宮川湾の観光情報
宮川港から徒歩約5分の宮川公園は、知る人ぞ知るビュースポット。
高台にあり、宮川湾を一望することができます。
晴れた日には、富士山や伊豆大島が見えることも!
宮川湾で潜ったあとは、程近い場所にあるマグロの町・三崎へ!
魚や野菜が並ぶ市場・うらりがおすすめです。さかな館とやさい館に分かれており、マグロや地魚、三浦野菜などが揃っています。マグロや干物をお土産に購入するダイバーも多いんだとか。
▶︎うらり(http://www.umigyo.co.jp/)
また、マグロの有名店・くろば亭や寿司屋・紀の代など、様々な飲食店でマグロ料理を堪能することができます。
情報・写真提供:ダイビングショップNANA(https://nana-dive.net/)
ダイビングスポット・宮川湾のまとめ
宮川湾は、三浦半島の南端にあるダイビングスポット!
相模湾と東京湾の合流地点に位置し、黒潮の分枝流を受けとめる相模湾の影響を色濃く残す海です。
豪快な海底地形に加え、生息する生物の数も豊富。
ダイバーに人気のカエルアンコウやハナタツ、ダンゴウオ、アオリイカ、コケギンポの仲間やハゼ類などが観察できます。
宮川湾のダイビングポイントは、ビーチポイント1カ所、ボートポイント4カ所。
ボートポイントは、ダイビングポイントまでボートで5分程度、また、最大水深18mと浅めなため、初心者でも楽しみやすい水深です。
また、南風が強く吹くとクローズになることが多い三浦半島のダイビングスポットですが、宮川湾は比較的南風に強いのも特徴です。
都心から車や電車で約90分という、アクセスの良さも魅力!!
宮川湾のダイビングポイント
宮川湾で最近観察された生物
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