牧港

ガイド

アクセス

マップ

生物

潮汐

天気

牧港について

牧港(まきみなと)は、一年中トウアカクマノミが観察できるほか、夏にはセダカカワハギやアオサハギの幼魚、秋にはニシキフウライウオやカミソリウオ、冬〜春にはウミウシと、様々なアイドルたちと出会えるダイビングスポット!

牧港のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

牧港の概要

牧港は浦添市の海側西端に位置する、自然豊かで静かな住宅地です。
浦添は琉球が統一される以前、15世紀頃までは琉球の首都といえる場所でした。
その浦添にある牧港は、中心港として栄えた沖縄最古の貿易港とされています。

牧港の地名は、源為朝(源頼朝の叔父)が流れ着き、後に初代琉球国王となる子を設けるも、妻子を残して本土へと帰ってしまったために、妻子が為朝の帰りを待ち続けた港を、周囲が「まちみなと・まちなと」と呼んだ事が由来とされています。
ちなみに、源為朝が流れ着いたという話は伝説上のものとされていますが、琉球王国が編纂した歴史書では正式な歴史とされています。

琉球が統一され、琉球王国が建国されると首都は首里へと遷都され、それに伴って中心港の役割も那覇港に譲ったため、次第に田畑が広がる農村地帯となった牧港ですが、今なお琉球王国建国前の史跡が多く残る場所です。

現在の牧港は沖縄のご当地アイスとして有名なブルーシールアイスクリームの本社がある街として有名です。
本店の横にはアイスをテーマにした観光施設、ブルーシールアイスパークが併設され、多くの観光客や地元の人々が訪れています。

ただし、街全体が観光地化されているということはなく、美しい海の青と森の緑を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせる場所です。

牧港ダイビング基本情報

沖縄らしいサンゴが美しいダイビングポイントや、真っ白な砂地が美しいダイビングポイントもありますが、牧港ではじっくりと生物探しを楽しむのがおすすめ。
泥地もあるため、クサハゼやカスリハゼ、クロオビハゼなど、他の沖縄のダイビングスポットではなかなか見られない生物を観察することができます。

トウアカクマノミ

泥地以外にも人気の生物は各所に生息しており、ジョーフィッシュやナカモトイロワケハゼなどに出会えるほか、日本で観察できるクマノミの中では最も個体数が少ないトウアカクマノミも観察することができます。

ダイビングのシーズナリティ

牧港の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

春の牧港

トウアカクマノミ

魚が少なくなる時期のため、春の主役はウミウシ。
レモンウミウシやムラサキウミコチョウなどのウミウシが、特に人気を集めています。

また、トウアカクマノミは1年を通して安定して観察できます。

夏の牧港

オドリカクレエビ

セダカカワハギやアオサハギの幼魚は夏の牧港のアイドル。
その可愛らしい姿は、何度見ても飽きません。

また、珍しいとされているイッポンテグリの幼魚が夏の牧港にはコンスタントに出現するため、砂地をメインにじっくりと探してみると良いでしょう。

ハードコーラルやソフトコーラルにはエビ・カニの仲間が多く隠れており、カメラを持つダイバーにからは、次から次へと被写体が現れることに嬉しい悲鳴があがります。

ハードコーラル:サンゴの仲間の中で硬い骨格を持つもの。珊瑚礁を形成するなどいわゆるサンゴとしてイメージされるもの。
ソフトコーラル:サンゴの仲間の中で柔らかい骨格を持つもの。ヤギやトサカ、イソバナなど。

秋の牧港

コウイカの仲間の幼体

ニシキフウライウオやカミソリウオがよく観察されるシーズンです。
ウミシダやイソバナ、そして、ロープや水底に集まっている海藻だまりなどに擬態しているため、周辺をくまなく探してみましょう。

アオリイカが産卵のために集まるシーズンでもあり、運が良ければ卵を産みつける様子をゆっくりと観察することができます。
産卵床は主に岩礁の岩の下で見られることが多いですが、切れて流れ着き岩などにかかっている漁網の間を産卵床として使用していることもあります。

冬の牧港

ムラサキウミコチョウ

水温の低下に伴い魚の数が少なくなってくるため、ウミウシ散策を楽しむダイバーが増えてきます。
アカテンイロウミウシやイガグリウミウシなども観察でき、ウミウシマニアには堪らない季節です。

ダイビングポイント紹介

牧港の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

トウアカポイント

クマノミの中でも珍しい、トウアカクマノミに出会えるポイントです。
水深20mほどの砂地にいるイソギンチャクを棲み家にしており、6月頃〜はペアで卵を守る姿も観察できます。

トウアカクマノミの他には、水深20mの砂地にサボテングサの仲間が広く生息しており、小魚やエビなどが隠れています。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れが出ることはほとんど無い
【ナイトダイビング】×

牧港、トウアカポイントのオープン確率

ロープウェイ

水深15mの砂地に漁礁が設置されており、夏なるとその漁礁にはたくさんの小魚が集まります。
この漁礁は、ムレハタタテダイの根城となっている他、夏にはスカシテンジクダイも少ないながら群れます。

砂地では、小さなアオサハギやセダカカワハギの可愛らしい姿が見られます。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】15m
【流れが出た場合】流れが出ることはほとんど無い
【ナイトダイビング】×

牧港、ロープウェイのオープン確率

キンザーⅡ

美しいサンゴ礁が広がるダイビングポイントです。
サンゴを隠れ家にする小魚や甲殻類が多く見られます。

中でもキホシスズメダイがとりわけ多く、大きな群れを作っています。

また、他のダイビングポイントに比べてヤギなどに着生するセンナリスナギンチャクが多いことも特徴です。
小さな花の様な姿がフォトジェニックは被写体なので、是非写真に収めてみましょう。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約10分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

牧港、キンザーⅡのオープン確率

その他のダイビングポイント

キンザーⅠ、六番、グリーンビーチ前

牧港へのアクセス情報

車でのアクセス:
バスの場合、那覇空港より琉球バス、23系統具志川線、26系統宜野湾空港線、99系統天久新都心線、120系統名護西空港線で40~50分です。
タクシーやレンタカーの場合、那覇空港から約25分で到着します。

ただし、牧港でのダイビングに関しては牧港の他、宜野湾マリーナも拠点となります。宜野湾へのアクセスは宜野湾のページを参考にしてください。

宜野湾へのアクセス

牧港の観光情報

三山時代(琉球統一以前)、沖縄本島中部を支配する中山の拠点として13世紀頃から約200年に渡って栄えた浦添。
沖縄の城としては琉球王国の首都であった首里城が有名ですが、首里城の前の沖縄の中心と言えば浦添城です。

また第二次世界大戦時、日本軍の司令部があった首里を見渡す高台に位置することから重要な防衛拠点となり、日米両軍が11度に渡る激戦を繰り広げた場所でもあります。

第二次世界大戦時に衛生兵として多くの命を救ったデズモンド・T・ドス氏を描いた映画、ハクソー・リッジ(ハクソー・リッジは米軍が名付けたこの地の名前)の舞台でもあり、歴史好きの方、映画好きの方は是非一度訪れてみてはいかがでしょうか・

▶浦添大公園(https://www.urasoedaipark-osi.jp/

歴史好きの方には牧港テラブのガマ(ティランガマ)もおすすめ。
牧港の地名の由来となった源為朝伝説に関わる自然洞穴で、為朝が沖縄を離れた後、妻子が暮らしたと言われる場所です。
古くから地元の人々にとって欠かすことが出来ない御嶽(うたき。聖域・祈りの場)で、洞穴の奥にある拝壇には今でも地元方々が参拝し、信仰を集めています。

▶牧港テラブのガマ|うらそえナビ(http://www.urasoenavi.jp/kankou/2013010900176/

沖縄といえばブルーシールアイスを思い浮かべる方も多いと思いますが、ブルーシールアイスの本店は牧港にあります。
本店ではもちろんブルーシールアイスを食べることができるほか、隣にはブルーシール アイスパークが併設。
アイスパークではブルーシールアイスの歴史を知ることができるミュージアムスペースや製造過程の見学、オリジナルアイスバーづくり体験など、ブルーシールアイスを思う存分楽しむことができます。(要予約)

▶ブルーシール アイスパーク(https://www.blueseal.co.jp/icepark/

情報・写真提供:ドルフィンループ(http://dloop.info/)

牧港のダイビングポイント

牧港で最近観察された生物

ツノダシ
ルリスズメダイ
パンダツノウミウシ
フチドリミドリガイ
カノコウロコウミウシ
ミヤビウロコウミウシ
マメツブウミコチョウ

牧港の潮汐

牧港の天気

牧港の風

牧港の波