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残波について

沖合いには豪快なドロップオフ!
ダイバー憧れの大物もお出迎え。

そんな残波(ざんぱ)のダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

また、陸の観光情報やアクセスも要チェックですよ。

岬の突き出た形状から流れの早い潮がよく当たり、大物との遭遇率が高いと言われる残波
ドロップオフやホールなどのダイナミックな地形も見どころです。

ドロップオフ:崖のように急激に水深が深く落ち込んでいる地形

残波の概要

ダイバー憧れの大物、ロウニンアジやイソマグロを見たいなら残波へ!

ロウニンアジ
ロウニンアジ

沖縄本島・西海岸エリアで最も沖合いにせり出している岬が、今回ご紹介するダイビングスポットの残波(ざんぱ)です。

沖縄県中部、読谷村(よみたんそん)の北西部に位置し、周辺をリゾートホテルや公園、白い砂浜の広がるビーチが囲んでいます。

荒々しい波が断崖絶壁を超え、岩場まで残ることからその名が付けられた(諸説あり)残波ですが、流れの早い潮がよく当たり、ロウニンアジやイソマグロなど、大物との遭遇率が高いダイビングスポットでもあります。

残波ダイビング基本情報

海から見た残波灯台
海から見た残波灯台

残波でのダイビングは、読谷村の都屋(とや)漁港もしくは、恩納村(おんなそん)塩屋漁港から出航してのボートダイビングがほとんど。

ダイビングポイントは5か所あり、どのポイントも移動時間はボートで15~20分ほどと港からのアクセスも良好!船酔いのしやすい方やボートダイビングに慣れていない方でも安心ですね。

残波はロウニンアジやイソマグロ、ナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)、ホワイトチップ(ネムリブカ)などの大物との遭遇率が高く、潜るたびにどんな生物と出会えるのかといったワクワク感も魅力のひとつ。

また、豪快なドロップオフやホール、クレバスを有するダイナミックなポイントが多く、地形派ダイバーにもおすすめです。

ワイド派、地形派を虜にするだけでなく、パイナップルウミウシやコンペイトウウミウシなどのウミウシをはじめ、ピグミーシーホースなどのマクロ生物も多く、フォト派ダイバーにも人気のスポットです。

ピグミーシーホース(バージバンティ)
ピグミーシーホース(バージバンティ)

最大水深が30m以上の深いポイントが多いものの、浅場でも美しいサンゴや熱帯魚の群れ、ダイナミックな地形を楽しむことができますよ。

クレバス:両側が岩壁の溝や亀裂

ダイビングのシーズナリティ

残波の海の魅力を、春夏秋冬に分けてご紹介します。

残波のダイビングシーズナリティ

春の残波

ブチウミウシ
ブチウミウシ

春はウミウシのシーズン。
パイナップルウミウシやコンペイトウウミウシなどドロップオフの端を好むウミウシが多く見られます。
ルージュミノウミウシやブチウミウシなど、マクロ派ダイバーに人気のウミウシも観察可能。

美しいナデシコカクレエビやかわいいヤドカリなど甲殻類も楽しめます。

夏の残波

マルスズメダイの幼魚
マルスズメダイの幼魚

夏以降は残波のベストシーズンです。
海が穏やかな日が多く、安定してダイビングを楽しめます。

沖縄らしい美しいサンゴとカラフルな熱帯魚があちらこちらに見られ、イロブダイの幼魚やスズメダイの仲間などの幼魚で水中が賑わうのもこの季節。

水温、気温ともに高いので3~5mmのウェットスーツでOKです。

秋の残波

ヘビギンポsp.
ヘビギンポsp.

秋は透明度が20mを超える日が多く、引き続き残波のベストシーズンです。

ナポレオンフィッシュやロウニンアジ、イソマグロなど大物との遭遇率もグッと高まります。
残波のダイナミックな地形とカスミチョウチョウウオの群れがフォトジェニックなので、ぜひファインダーを向けてみてください。

ちょっと深場まで足を伸ばすとスミレナガハナダイをはじめとるす美しいハナダイも見られます。

冬の残波

ネムリブカ(ホワイトチップ)
ネムリブカ(ホワイトチップ)

北風が強まる冬の時期は海が荒れ、ボートが欠航となる日もしばしばあります。
一方で、透明度は秋に続き20m以上の高い日が多いです。ぜひ、良い海況を狙って訪れたい時期です。

1月後半から2月前半にかけては子育てのため訪れるザトウクジラの声が聞こえる日が増え、運が良ければボートの上からザトウクジラの姿を見られることも。
また、岩穴にはネムリブカ(ホワイトチップ)などのサメが寝ている事も多い時期です。

ダイビングポイント紹介

残波の代表的なダイビングポイントをご紹介します。

残波灯台下

残波灯台下

残波灯台下は、残波岬の西側にある灯台の下に位置し、このエリアで最も人気のあるダイビングポイント。
その理由は大物との遭遇率!
1m級のロウニンアジを高確率で見られることで知られています。

また、沖合いのダイナミックなドロップオフに群れるカスミチョウチョウウオは圧巻。

ダイバーに人気のピグミーシーホースを比較的浅場の水深18m前後で見られることもあり、沖縄本島・西海岸でもリピーターの多いダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約20分)、ビーチ(※)
【最大水深】40m
【流れが出た場合】何かに捕まらなくてはならないほどの流れが出ることがある
【ナイトダイビング】×

ビーチダイビングも可能ですが、崖を降りて行くスタイルでとても事故が多く、バディ潜水を好む米兵向けにはエントリー禁止の看板も掲げられています。万一の場合、事故に気づいてもらうことも難しいため、おすすめできません。
残波・残波灯台下のオープン確率

コウリ残波

スミレナガハナダイ
スミレナガハナダイ

コウリ残波は水面付近から水深40mまで落ち込むドロップオフや、複数のホールを有する、地形派ダイバーに人気のダイビングポイント。
ナポレオンやマダラトビエイ、カマストガリザメなどの大物との遭遇も期待できます。

深場には、スミレナガハナダイをはじめとするハナダイの仲間が群れています。

また、冬から春にかけてはパイナップルウミウシやコンペイトウウミウシ、ミゾレウミウシなどのカラフルなウミウシを岩壁で観察できる、オールマイティなダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約20分)
【最大水深】40m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

残波・コウリ残波のオープン確率

ミシラギ

ミシラギは残波岬の北側に位置し南西の風に強く、重なり合うクレバスやドロップオフなどダイナミックな地形が特徴のダイビングポイントです。
ドロップオフの端では、キホシスズメダイやアマミスズメダイの幼魚、ハナゴイなどの色とりどりの魚たちが群れを成して泳いでいます。
ホールの中で群れる、キンメモドキやスカシテンジクダイも必見。

浅場では季節によりウミウシを観察することもでき、深場から浅場まで幅広く楽しむことができます。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約20分)
【最大水深】40m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

残波・ミシラギのオープン確率

その他のポイント名

残波の穴

残波へのアクセス情報

那覇空港から国道58号線を北上し約70分で到着します。

残波のある読谷村は沖縄本島の中部に位置するので、レンタカーを借りての北部や南部への観光にも便利です。

残波岬の観光情報

残波岬の周辺は1972年に沖縄海岸国定公園として国立公園に準じる景勝地に指定されました。

約2kmに渡り続く高さ約30mの断崖絶壁は、雄大な自然の力強さと海の美しさを同時に感じられるパワースポット。
沖縄一高い約31mの残波岬灯台には登ることもできるので、体力に自信のある方は挑戦してみては!?

残波岬の近くにはビーチや飲食店もあるので、観光を兼ねて訪れてはいかがでしょうか。

残波岬

■情報提供:Banana Reef (https://banana-reef.com/

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