笠沙について
カラフルなソフトコーラルの周りに群れる魚の大群。
迫力溢れるダイビングが楽しめる海!
鹿児島県本土のダイビングスポットの中でも、青さが特徴の笠沙(かささ)のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。
ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!
目次
笠沙の概要
笠沙は、鹿児島県南さつま市、薩摩半島の最西端に位置するダイビングスポットです。
笠沙は九州百名山にも選ばれている「金峰山」や、日本三大砂丘の「吹上浜」など、様々な自然が織りなす景色富む地域でもあります。この吹上浜は、しらすが獲れることでも有名です。
他にも野菜や肉類など、特産品に恵まれている南さつま市。この地域でしか味わえない新鮮な食材を、堪能してみましょう。
笠沙ダイビング基本情報
東シナ海に面し、黒潮の支流の影響を受けるダイビングスポット・笠沙。
温帯性の魚と亜熱帯性の魚が入り混じる海です。
沿岸にはシコロサンゴをはじめとするサンゴが群生している広大なエリアがあり、様々なサンゴの産卵や魚の繁殖シーンを観察することができます。
ダイビングポイントが豊富にあり、至る所で見られる鮮やかなソフトコーラルも見どころの一つ。
サンゴはもちろんのこと、南方系の魚や圧倒的な魚の群れ、マクロからワイド、さらには地形まで楽しむことができます。
生態観察も盛んに行われており、季節に応じて様々な生物の営みの瞬間を目撃することができます。
ダイビングのシーズナリティ
笠沙の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。
春の笠沙
深海性の潮が入り込み、様々な浮遊生物が流れて来る時期です。
外洋のダイビングポイントでは、カマストガリザメのほか、イサキ、ブリなどの回遊魚がよく見られるようになります。
4月頃からは、自然環境に産卵するアオリイカが確認できはじめます。
夏の笠沙
様々な生物が繁殖をする季節で、温暖な海でじっくりと観察することができます。
初夏までは引き続きアオリイカの産卵が見られるほか、ミジンベニハゼやキンセンイシモチの子育てする姿も必見。
ハッチアウトの瞬間や口内保育の様子に注目してみましょう。
キンセンイシモチ ミジンベニハゼ
そして、イバラカンザシやシコロサンゴの産卵が狙えるのもこの時期です。
この時期は昼夜問わず、見どころ目白押し!
秋の笠沙
季節来遊魚や様々な生物の稚魚など、1年で最も海中が賑やかになります。
クマノミやミジンベニハゼ、ネジリンボウなどの稚魚の観察が人気です。
透明度がよく、カラフルな生物が増えるので、水中写真撮影を楽しみやすい季節です。
冬の笠沙
冬は笠沙でのダイビングは、ほぼ開催不可となります。
ダイビングポイント紹介
笠沙の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。
大当(おおとう)海岸
鹿児島県本土で最大級のサンゴ礁が広がるポイントです。中でも、シコロサンゴが群生している光景は、一番の見どころと言っても過言ではありません。夏場には、海中を白く染める産卵の様子も観察されています。その自然が織りなす迫力と美しさは、圧巻の一言。
初夏からは魚の産卵、求愛行動、孵化を昼夜問わず観察することが出来ます。ミナミハコフグやコロダイを始めとする、様々な種類の幼魚も多く確認されています。
浅場から深場まで潮の流れが穏やかなので、のんびりとダイビングを楽しめるポイントです。
【エントリー・スタイル】ボート(港から約3分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れが出ることはほとんど無い
【ナイトダイビング】○
神ノ島曽根
神ノ島という無人島の沖に広がる岩礁地帯を潜ります。水深5〜25mほどのダイビングに最適なポイントです。
アカヤギの群生が広がり、春頃からはアオリイカやハナキンチャクフグが産卵している姿を観察することができます。
【エントリー・スタイル】ボート(港から約10分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】25m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×
大瀬
外洋に位置し、起伏あるダイナミックな地形が特徴のダイビングポイントです。水深5〜50mまで落ち込む隠れ根が2つあります。ソフトコーラルが多く、また、大小様々な種類の魚が集まる場所です。
カンパチやイトヒキアジをはじめとする回遊魚やカマストガリザメ、そして、イサキやキンギョハナダイなど、至るところで魚が大群を成している光景は見る者を魅了します。
【エントリー・スタイル】ボート(港から約30分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】40m
【流れが出た場合】何かに捕まらなくてはならないほどの流れが出ることがある
【ナイトダイビング】×
その他のダイビングポイント
久多島、高崎鼻大瀬、笠沙沈船、神ノ島、青のトンネル、座頭、アカオビの根
笠沙へのアクセス情報
飛行機でのアクセス:
鹿児島空港が玄関口です。
満辺鹿児島空港ICから九州縦貫自動車道を経て指宿スカイラインに入り谷山ICまで進み、県道20号の吹上/谷山方面へ。国道227号に入り、西へ。
所用時間は、2時間程度です。
新幹線でのアクセス:
九州新幹線の鹿児島中央駅を下車。
鹿児島ICから指宿スカイラインで谷山ICへ。県道20号の吹上/谷山方面へ。国道226号に入り、西へ進みます。
所用時間は、1時間30分程度です。
車でのアクセス:
指宿スカイライン谷山ICからは、県道20号と国道227号を西に走り約35分。
南九州自動車道市来ICからは、国道270号を経て約50分。
6台停められる無料駐車場が有ります。
笠沙の観光情報
毎年ゴールデンウイークに、吹上浜で「吹上浜砂の祭典」が開催されます。全長約47kmにも及ぶ吹上浜の海岸線は、日本三大砂丘の一つとしても有名。
砂で作られたとは思えないような砂像が並び、夜にはライトアップで幻想的に照らされます。見るだけでなく、作る、食べる、買う、なども充実していて、子どもから大人まで楽しむことが出来ます。
情報・写真提供:ダイビングショップSB(http://sb-diving.sakura.ne.jp/)
笠沙で最近観察された生物
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