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与勝諸島

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与勝諸島について

世界的にも珍しいアオサンゴの群生が広がる与勝(よかつ)諸島。
見事なサンゴ礁とトロピカルフィッシュたちはもちろん、ダイナミックなポイントも楽しむことができます。

そんな与勝諸島のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

与勝諸島の概要

与勝諸島は沖縄本島中部の東海岸側、うるま市にある島々。

与勝半島から平安座海中大橋で渡ることのできる平安座島(へんざじま)、そこから橋でつながる浜比嘉島(はまひがじま)、宮城島(みやぎじま)、伊計島(いけいじま)、そして与勝半島から藪地大橋で渡ることのできる藪地島(やぶちじま)、船で渡る浮原島(うきばるじま)、南浮原島、フェリーで渡る津堅島(つけんじま)の8島からなっています。

那覇空港から車で1時間ほどでアクセス可能で、与勝半島と平安座島を結ぶ全長約4.75kmの平安座海中大橋は、CMや映画のロケ地としてもたびたび使われる観光名所。
開放的な気分を楽しめることで、ドライブスポットとしても賑わっています。

ドライブやサイクリングをしながら、金武湾のエメラルドグリーンからコバルトブルーにかわる美しい海の景観と磯のかおりを体感することができます。

また、平安座海中大橋やそれぞれの島には白い砂浜のビーチもあり、海水浴はもちろん、観光客向けのジェットツーリングやバナナボートをはじめとしたマリンアクティビティも盛んです。

その他、伝統行事を大切にする平安座島、パワースポットとして有名で昔ながらの古民家が残る浜比嘉島、SNSで話題の絶景ポイントの果報(カフウ)バンタがある宮城島、国指定史跡の仲原遺跡がある伊計島など、それぞれの島にはその島ごとの特徴があります。

与勝諸島ダイビング基本情報

与勝諸島の沖合には広大なサンゴ礁が広がり、その一体はうるまバリアリーフと呼ばれることも。
その周辺はサンゴだけでなく藻場も多く、ベラやチョウチョウウオはじめとした幼魚たちの絶好の隠れ家になっています。

インナーリーフ(サンゴ礁の内側)には、水深10〜20mほどの浅い砂地にサンゴが点在し、流れもあまり無い穏やかな海況でのんびりとしたダイビングを楽しむことができます。

アウターリーフ(サンゴ礁の外側)はトンネル状のリーフや、崖のような切り立った壁などダイナミックなポイントが多く、潮の通りが良いので透明度抜群!

世界的にも珍しいアオサンゴの群生をはじめ、さまざまなサンゴがところ狭しと群生し、その周辺にはデバスズメダイやスカシテンジクダイなどが群れる、賑やかな水中を楽しめます。

また、日本で見ることのできるクマノミ6種類をすべて見ることができる、貴重なダイビングスポットと言えるでしょう。

ダイビングのシーズナリティ

与勝諸島の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

与勝諸島のダイビング・シーズナリティ表

春の与勝諸島

与勝諸島のトウアカクマノミ

冬が終わると、生き物の数が徐々に増えてきます。
透明度が比較的高い日が多く、水温も20℃以上、さらに観光客も少ない時期なので、快適にダイビングできるシーズンです。

4月に入ると、各種クマノミの産卵を見ることができます。
卵が産み付けられている場所を覗くと、親クマノミが口やヒレで卵に新鮮な水を送るシーンを観察できます。
孵化間近の卵をよく見ると、クマノミの赤ちゃんの目を見ることができるでしょう。

生き物の生態観察が楽しいシーズンです。

夏の与勝諸島

水温も気温も一気に上昇し、ダイビングのハイシーズンの到来です。

夏は船で無人島の浮原島に向かい、そこを拠点に2〜3ダイブするスタイルが主流。

白い砂地のポイントでは、夏の強い日差しによって、自分の影がくっきりと写り、まるで空を飛んでいるような浮遊感を感じることができます。

ダイビングの合間に上陸する無人島では、白い砂浜が一面に広がり、海の青さも相まって、南国のリゾート気分を満喫できるでしょう。

沖縄の夏の日差しは強烈なので、日焼け対策をしっかりしていきましょう。

秋の与勝諸島

10月の下旬から11月ごろは台風の心配も少なくなり陸の気温も20度台前半と過ごしやすい気温が続きます。
また、水温も25℃以上、透明度も高く最大で50mほど先が見えるほど!

観光客の数も落ち着くため、気持ちよくダイビングを楽しめる季節といえるでしょう。

晴れの日などは浅場にも光が差し込み、一面に広がるサンゴや、そこで暮らす魚たちのカラフルな世界を堪能できます。

冬の与勝諸島

最低水温20℃以上の日が続くので、冬でもウエットスーツで潜ることができます。

透明度は年間を通して一番高く、どこまでも見通せる澄んだ海中に癒やされるシーズンです。

冬の季節風である北風が吹きますが、北風だからこそ潜れるダイビングポイントを楽しめます。
南浮原島の南側にあるサウスツーサウスというダイビングポイントは北風に強く、そこに大群生するスリバチサンゴは必見です。

ダイビングポイント紹介

与勝諸島はボートダイビングが主流。
休憩はボート上や、無人島の浮原島に上陸して水面休息をする場合もあります。

そんな与勝諸島の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

浮原ノース

小さな根にはスカシテンジクダイが群れ、それを捕食しようとするハダカハオコゼやウツボ、シマダコやミナミアカエソなどの魚も多く見ることができます。

近くにはイソバナも多く生息し、水中を華やかに彩っています。

またエビ類やタテジマキンチャクダイ、ミナミハコフグの幼魚なども多く、流れも強く出ることは少ないので、落ち着いてフィッシュウォッチングを楽しめるダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約20分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】14m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

与勝諸島、浮原ノースのオープン確率

アオサンゴポイント

その名の通り、世界的にも珍しいアオサンゴの大群生があるダイビングポイント。
水深5mの場所にテニスコート3面ほどの大きさの見事な群生を見ることができます。

アオサンゴ以外にも多くのサンゴが群生しているため、見ごたえ十分です。

外洋に一番面した場所なのでうねりと底揺れがあり、流れが強い日もあるので上級者向けのポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約25分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れによってダイビングを中止する場合がある
【ナイトダイビング】×

与勝諸島、アオサンゴポイントのオープン確率

サンドウェイ

サンゴ礁の内側にあるダイビングポイント。
水深18mの水底から水深3mの頂上まで、富士山のような形状をした根があります。

頂上付近では沖縄で見られるクマノミ6種のうちトウアカクマノミ以外の5種を見ることができます。

さらに、ホムラハゼやハナヒゲウツボの幼魚、タナバタウオなど、ダイバーに人気の魚の目撃例が多いポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約20分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】18m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

与勝諸島、サンドウェイのオープン確率

その他のダイビングポイント

浜比嘉ビーチ、伊計チャネル、宮城チャネル、カッパドキア、ヨコヒシ、ヨコヒシノース、イソバナポイント、エダサンゴポイント、浮原サウス、サウスツーサウス、コーラルワン、浜津

与勝諸島へのアクセス情報

車でのアクセス:
レンタカーの場合、最寄りのインターチェンジは沖縄北インターチェンジです。
インターチェンジからは県道36号 を進み、県道37号 に入って海岸沿いを南下すると平安座海中大橋に到着します。
那覇空港からの所要時間は約1時間です。

路線バスの場合、那覇空港から沖縄都市モノレール(ゆいレール)旭橋駅前の那覇バスターミナルへ。
バスターミナルから屋慶名バスターミナル行に乗車し、JA与那城前で下車しうるま市四島経由循環バスで海の駅 あやはし館、平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島に渡ることができます。

与勝諸島の観光情報

与勝諸島に渡る平安座海中大橋には、琉球王国時代から伝わるマーラン船という木造船をモチーフにした「海の駅 あやはし館」があります。
建物2階には「海の文化資料館」があり、周辺の歴史的な民俗資料などが展示されています。
1階には沖縄県の特産品はもちろん、うるま市限定の商品もあり、お土産選びにも困ることはありません。
また、館内のハイサイ食堂では沖縄そばやタコライスを中心に、沖縄料理をいただくことができます。
与勝諸島に渡る際にはぜひ立ち寄って欲しいスポットです。

▶海の駅 あやはし館(https://ayahashikan.co.jp/

宮城島には世界初の「常温瞬間空中結晶製塩法」で作られる塩「ぬちまーす」の工場があり、無料で見学することができます。
製塩室に降り積もった塩はまるで雪景色を見ているかのようで、県内外の人々から人気の施設です。
併設する「カフェレストラン たかはなり」では、ぬちまーすと沖縄の食材を最大限に活かした食事やスイーツを楽しむことができます。

▶︎ぬちまーす(https://nuchima-su.co.jp/

与勝諸島観光でほっと一息つきたいときは、浜比嘉島のオープンカフェ「空とコーヒー うきぐも」がおすすめ。
美しい海と空を眺めながら、ゆったりとしたカフェタイムを過ごすことができます。
また、夜行貝のアクセサリーブランド「かいのわ」ギャラリーが併設されているので、立ち寄ってみてはいかがでしょう。

▶︎海のギャラリー かいのわ・ 空とコーヒー うきぐも(https://kainowa.com/

グルメスポットでおすすめなのは平安座島にある「レストラン平安」。
新鮮な魚介を使用した定食からステーキまで、和と洋の両方を堪能できます。
とくに、マスターが那覇まで仕入れに行くビンチョウマグロたっぷりのマグロ丼はおすすめです!

情報・写真提供:うるま潜水(https://urumascuba.com/

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