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【レックダイビング】ダイバーだけが見れる沈船スポットー国内編

海について

ダイビングの楽しみは、人それぞれ!

カワイイ生き物を見たり、洞窟に入って地形を楽しんだり、他にも様々な楽しみ方があると思います。

今回はその中の1つ!

誰もが大好きな”レックダイビング”こと”沈船ダイビング”についてご紹介していきます!!

あわせて、国内にあるレックダイビング(沈船ダイビング)が出来るダイビングポイントも紹介していきますよ~!

レックダイビングとは!?

レックダイビングとは水中に沈んだ船の周りを潜るダイビングのことを意味しています。

決して船の内部に侵入することをレックダイビングと言うワケではありません。

つまり、日本語のレックダイビングと沈船ダイビングは同じ意味なんですね~~

※沈船の内部に侵入することは「ペネトレーション」と呼ばれ特別なトレーニングを受けた人しか出来ないダイビングスタイルになります。

ちなみにレックとは英語で難破船という意味です。

日本には人工的に沈められた船や戦争で沈んだ船など、多くの船が沈んでいます。

その中のいくつかがダイビングスポットになり、その船の周りで沈船ダイビングをすることが出来ます。

しげ
沈船ではないですが、屋久島や小笠原には戦闘機(ゼロ戦など)が沈んでいるポイントもありますね!

基本的に沈船内部へ入っていくことはありませんが、宮古島などには沈船内部に入ることが出来るポイントもあります。

必要なライセンスは!?

基本的に沈船周辺を潜るのに、特別な器材やライセンスは必要ありません。

ですが、現実的にはアドバンス以上を求められることが多いです。

これは、ほとんどのレックダイビングポイントの水深が深く、ディープダイビングとなることが多いためです。

※尚、水深30mを超える場合はディープSPが必須となります!!

また、潮流などの変化が激しいポイントもあるため、潜降・浮上がスムーズにでき、中性浮力が保てるよう、スキルを高めておくと良いでしょう!

レッグダイビングの楽しみ

沈船ダイビングの1つの楽しみ方として、まずはその船のダイナミックさを楽しむというのがあるでしょう!!

真っ青な海に現る船の姿はなんとも言えずに冒険心をくすぐられます。

見てるだけでドキドキしますね。

そして、まだその船が沈んでいなかった頃の歴史や生活を想像してみるなんてのも楽しみかもしれません。

と思っていたら・・・

まっさかのトイレを発見!!(笑)

しげ
沈船にもトイレがあるのは当たり前ですが、笑ってしまった!

その他にも沈船は生物たちの大事な住処になっていることが多いです!

ソフトコーラルがびっしり生えていたり、魚が群れていたり!!

生物と絡めて沈船を楽しむなんてのもアリかもしれませんっ!

絶対行きたい国内レックポイント 5選

日本にも数々の沈船スポットがあります。

伊豆や和歌山といった首都圏に近い海から沖縄まで。

初心者でも行けるポイントから、選ばれし上級者しか行けないポイントまで幅広くご紹介していきます。

おすすめ!南紀白浜(沈船)

水深18mに沈められている船。

水底からトップまでの高さは約10m

実はこれ、2005年に人工的に沈められた船なのですが、多くの生物を確認することができる巨大な魚礁となっています。

沈船ポイントの中では比較的浅く、初心者の方でも安心して楽しめるポイントですね!

おすすめ!宮古島 カーフェリー

ダイナミックな地形の陰に隠れていますが、宮古島にも沈船ポイントがあります。

ここに沈むのは戦争で沈んだ船ではなく、以前宮古島と伊良部島を結んでいたカーフェリーです。

そのため船内には大きな空間があり、思いっきり侵入できるのが最大の楽しみですね!!

水深も最大18mと浅く初心者でも誰でも楽しめるのが特徴です。

他にも船の中にはミノカサゴやツバメウオがたくさん住んでいて一緒に泳ぐのも楽しいですね。

与論島(沈船あまみ)

与論島のダイビングスポットとして代表的な「沈船あまみ」

1993年に海上保安庁の巡視船「あまみ」が沈められ、新たなダイビングスポットが誕生しました。

全長約51mの大きな船体が、水深約40m付近に沈められています。

透明度が非常に良いため、浅場からも全体を見渡すことができますが、流れが強くなることもアリ・・・

上級者向けのポイントとなります。

この記事を書いているしげが沈船あまみを潜ってきました。
そのレポートはこちらに!

与論島で静かに眠る「沈船あまみ」で潜るために!

熱海(沈船)

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atami scubaより画像引用

都心から車で約2時間という手軽さで有名なポイントですね!

ここに沈んでいるのは砂利運搬船なのですが、人工的に沈められたわけではありません。

出港後、船体が真っ二つに折れて沈んでしまったそうです…

この船体が、水深約35mのところに沈んでいます。

熱海の港からボートでわずか3分程に位置しており、水深20m程ロープを使って潜降すると、その全景が見えてきます。

甲板などにはウミトサカやソフトコーラルが付いてとってもカラフル。

また、沈船の周囲に群れるワイドな魚影も見どころとなっています。

ここも深度が深いことから上級者向けのポイントと言えるでしょう。

小笠原諸島

小笠原には、第二次世界大戦の時に沈んだ船が点在しており、本格的な沈船ダイビングが楽しむことができます。

海底でバラバラになったものもあれば、原型をとどめて横たわっているものも。

悲しい戦跡が今では魚たちの隠れ家になっているのです。。。

浅場の船は波や台風の影響で、ほとんど崩れてしまっていますが、その痕跡は伝わってきますね。

まとめ

日本では多くのポイントがあることから、初心者から上級者まで、様々な人がレックダイビングを楽しむことが出来ます。

ただし、基本的に沈船は深い場所に沈んでいるめ、残圧に気をつけるのはもちろん、初めて沈船を見ると、興奮をしてエアーの消費が早くなっていってしまったりもします。

また、原則として船内に入ることは禁止されています。

他にも、

「ホース類を絡ませないようにする」

「フィンで船体を傷つけないようにする」

等注意すべきことは様々です。

みなさんもしっかりスキルアップした上で、是非沈船ダイビングにチャレンジしてみてくださいね!!

ちなみに筆者の茂野は様々な沈船ポイントを潜っております。
ここではリスクがあるため紹介はしておりませんが・・・

アメリカの駆逐艦 USSエモンズで潜った様子をご紹介しています。

【水深40mに眠る沈船】エモンズでダイビングしてきた!

興味ある方は読んでみてください!!

茂野優太

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Under Water Creator。 1991年、神奈川県生まれ。 海・ダイビングの魅力を写真、映像、文章、ガイドなど、多様なアプローチで発信する。 伊...

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