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東伊豆・赤沢が6月15日再オープン!先駆けダイビングレポート

海からのニュース

赤沢ダイビングセンターの閉店に伴い、2019年いっぱいでクローズしていた東伊豆のダイビングポイント・赤沢。

その赤沢ダイビングセンターが、2021年6月15日より再オープン

赤沢の防波堤

一足先に再オープン前の赤沢へ

静岡県伊東市に位置する赤沢は、伊豆高原駅と伊豆大川駅の間ぐらいの場所。伊豆高原から車で約10分で到着します。

ダイビングポイントのすぐ近くには、温泉地として有名な赤沢温泉郷もあります。

今回は、赤沢ダイビングセンター(https://akazawa-dc.info/)のガイド・仲榮眞(なかえま)さんに再オープン前の赤沢のビーチポイントを案内していただきました。

ビーチポイントへDIVE!

ビーチポイントは南向きのため、東の風に弱い東伊豆エリアでありながら、南向きのビーチなので、東の風にも強いのが特徴の一つです。

エントリー口が他の東伊豆のエリアに比べると広いうえ、足場が広くコンクリートで固められているため、海に入りやすくなっています。

赤沢のビーチポイントのエントリー口

水深は10m前後と浅く、海況も安定しているため、特に砂地は講習にぴったり。
砂地に生息する生き物も多いです。
(今回の撮影時には、やや波があったので生物は見つけられませんでしたが)

ゴロタに進むと、アヤニシキが紫のじゅうたんのように広がる場所が所々にあります。今の時期限定だと思いますが、美しい光景です。

ゴロタ:大きめの岩や石のこと。ビーチの砂利止めなどに利用されることも多い。
一面に広がるアヤニシキ
一面に広がるアヤニシキ

赤沢で見つけた生物たち

潜っていると、伊豆では季節来遊魚のカシワハナダイが数匹泳いでいるのを見かけました。
本来は越冬が難しい魚がすぐに見つかることから、探せば他の越冬した生き物が観察できそうです。
さらに、秋には南から流れて運ばれてくる生き物との出会いにも期待できます。

季節来遊魚:分布地域を離れて流れつく魚のうち、季節性のあるもの。たどり着いた先では、成魚になれず繁殖もできないものをいいます。以前は、死滅回遊魚と呼ばれていたこともあります。
カシワハナダイ
カシワハナダイ

イソギンポの生態行動も見ることができました。

浮きブイをつないでいるロープには、フジツボやフジツボの殻がびっしりとくっついています。
そこをよく見てみると、フジツボの殻を上手く住処にしているイソギンポの姿が見られました。
どうやら、卵を見守っている様子です。

ロープには数個体イソギンポが確認できたので、ロープ周辺をのんびり観察しても面白いと思います。

イソギンポ
イソギンポ

砂地には、ところどころ目印のように小さな岩があるのですが、そこも素通りせずに見てみましょう。
変わった生き物が隠れていることがあります。

最初に離れたところから岩を見た時には、白い付着物だと思ったものが、近づいて見てみたところ、無数のヒメホウキムシでした。

マクロレンズを使っての被写体としても、美しい生き物です。

ヒメホウキムシ
ヒメホウキムシ

ビーチポイントは浅い水深がずっと続きますが、浅い水深が続きますが、沖へ泳いでいくと水深が20mほどとれます。

岩場は奥へ進めば進むほど、ヤギ類が増えていき色とりどりの世界に変わっていきます。

ハナミノカサゴ
ハナミノカサゴ

さらに岩場の間を覗くと大きなネコザメが寝ていました。

サメ類など大きな生き物に会えるのも魅力の一つです。

ネコザメ
ネコザメ

再オープンの赤沢に期待!

じっくり観察すればするほど、面白さが広がる赤沢のビーチポイント。
まだまだ開拓されておらず、可能性だらけの海です!

今回はビーチポイントだけでしたが、実は、夏から秋にボートポイントで撮影を行う予定です。

どんな出会いが待っているのか、今から楽しみです。

■取材協力:赤沢ダイビングセンター(https://akazawa-dc.info/

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堀口和重

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水中カメラマン。 1986年東京生まれ。 日本の海を中心に、水中生物のおもしろい姿や生態、海と人との関わりをテーマに撮影活動を続けている。撮影の際は、海や生...

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