城ヶ島

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城ヶ島について

ダイバーに人気のダンゴウオやウミウシ、そして、希少なバルスイバラモエビまで!

ベテランから初心者まで、幅広いダイバーを楽しませるダイビングスポット・城ヶ島(じょうがしま)のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

城ヶ島の概要

城ヶ島は神奈川県三浦半島の南に位置する離島です。
離島とはいえ三浦半島の陸地から橋が架かっており、品川駅から約90分と都心からも好アクセス。

島の沿岸部は、海食崖、砂浜、岩礁地帯など、様々な地形的な特徴が見られます。
特に海食崖が発達した島の東側は、ウミウやヒメウ­、クロサギなどの貴重な繁殖地となっており、神奈川県の天然記念物に指定されています。
自然を求めて、ダイビングのみならずハイキングやピクニック、釣りなど様々な目的の観光客が訪れる場所です。

また、かつては東京湾要塞の一部として砲台が築かれていましたが、現在は城ヶ崎公園として整備され、一部の遺構が残るのみとなってています。

城ヶ島は、身近な立地でありながら、風光明媚な自然に触れられる人気の観光地です。

城ヶ島ダイビング基本情報

相模湾と東京湾、そして黒潮の分流が流れ込む環境であるため、それぞれ異なる環境を好む生物を一度に観察することができる環境が魅力です。

ボートポイントがファンダイビングのメインですが、エントリーが楽にできるビーチポイントもあるので、初心者にもおすすめ。

城ヶ島は、ベテランから初心者まで幅広くダイバーの好みに対応できるスポットといえるでしょう。

ダイビングのシーズナリティ

城ヶ島の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

ダイビングスポット・城ヶ島のシーズナリティ表

春の城ヶ島

ダンゴウオをはじめとするマクロ生物が集まる季節です。
特にダイバー に人気のダンゴウオは、天使の輪っかを持つ幼魚から、成長した緑や赤色の成魚まで観察することができます。

スナビクニンやサガミミノウミウシ、クマドリミノウミウシなど、他のダイビングスポットではレアなマクロ生物も出現します。

夏の城ヶ島

初夏にはその美しい姿から”海老界の女王様”と呼ばれる、希少なバルスイバラモエビが見られます。
通常では水深40〜50mほどの深い場所に生息していますが、城ヶ島では水深30m弱で見られるため、通常のダイビングの範疇で観察できるところが夏の魅力です。

回遊魚も多くなるため、頭上ではワラサ(ブリ)の群れがグルグル回るなか、水底でバルスイバラモエビを観察するというようなワイドもマクロも一緒に楽しむ贅沢なダイビングシーンも実現できます。

秋の城ヶ島

スミレウミウシ
スミレウミウシ

黒潮に乗って1年で最も生物が増えてくる季節です。季節来遊魚、季節来遊ウミウシに加えて、人気のクマドリカエルアンコウ、ニシキフウライウオも観察できます。

季節来遊魚:分布地域を離れて流れつく魚のうち、季節性のあるもの。たどり着いた先では、成魚になれず繁殖もできないものをいいます。以前は、死滅回遊魚と呼ばれていたこともあります。

また、クダゴンベやアヤトリカクレエビ、ボロカサゴまで現れることも。
近年は黒潮の影響か、はたまた水温上昇の影響か、生き物の種類が増えてきています。

冬の城ヶ島

城ヶ島・岩骨の地形
岩骨

透明度が良くなっていくため、ダイナミックな地形を楽しめる季節です。
隆起してできた城ヶ島の地形は幾重にも層が分かれており、見ごたえは充分。

透明度:水平方向にどれだけ見通すことが出来るかは、正しくは透視度と言いますが、一般的に使用される、透明度に統一しています。

水底ではウミウシが最も多く観察できるシーズンになり、1日で20~30種類ほど確認できることもあるほど。
親ダンゴウオが登場する季節でもあります。

ダイビングポイント紹介

城ヶ島の代表的なダイビングスポットを3つご紹介します。

岩骨

城ヶ島の西側、相模湾に面しており、地形の起伏が激しくダイナミックなボートポイントです。
潮流がよく当たるため回遊魚や季節来遊魚、ウミウシまで、様々な生物の宝庫になっています。

レアな生き物が居付きやすい、城ヶ島のメインポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る)
【最大水深】30m
【流れが出た場合】流れによってダイビングを中止する場合がある
【ナイトダイビング】×

へいぶ根

城ヶ島の東側、東京湾に面しており、比較的穏やかな海況が続くボートポイントです。
年間を通してハナタツやウミウシの仲間、ベニカエルアンコウなどのマクロ生物が見られます。

城ヶ島ならではのスミレウミウシや様々な種類のウミウシが見られるため、国内屈指のウミウシ好きのためのポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約7分。エントリー時はブイを取る)
【最大水深】28m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

梶の浜ビーチ

最大水深は10mと浅めで初心者でも安心して潜れるビーチポイントです。
ダイビングエリアがロープに囲まれていて分かりやすいため、講習やバディダイビングの練習に向いています。

ダンゴウオやタツノオトシゴ、ウミウシの仲間、ギンポの仲間などマクロ生物も豊富です。浅場でじっくり写真を撮りたい方にもおすすめです。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティングエリアから徒歩約1分。エントリー場所はスロープ)
【最大水深】10m
【流れが出た場合】流れが出ることはほとんど無い
【ナイトダイビング】○

城ヶ島へのアクセス情報

車でのアクセス:横浜横須賀道路の衣笠ICより約30分で到着します。
無料駐車場はなく、近くにコインパーキング(1日500円)と市営駐車場(1日450円)の2ヶ所の有料駐車場があります。

電車でのアクセス:京急久里浜線三崎口駅から京浜急行バスに乗り、約30分でバス停「城ヶ島」で下車、徒歩5分で到着します。三崎口駅から送迎可能なショップもあるため、事前に確認しましょう。

城ヶ島の観光情報

城ヶ島は自然に囲まれた島で、ダイバー以外の観光客も数多く訪れています。

ダイビングの後は城ヶ島公園をのんびりと散策することがおすすめ。
松林や起伏に富んだ草原、荒波に揉まれた海蝕崖など、都心近くとは思えないほどダイナミックな地形を楽しめます。

さらに島内には約1.2kmのハイキングコースが設置されており、城ヶ島の見どころをまとめて周れるようになっています。
毎年1〜2月には約30万株もの八重咲水仙が甘い香りを漂わせながら美しい花を咲かせます。

城ヶ島の自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、城ヶ島に訪れたら是非とも味わいたいのが、マグロをはじめとする新鮮な魚介類。
城ヶ島島内のお店の他、三崎港まで足を伸ばすのもおすすめです。

城ヶ島

ダイバーに人気なのが、お食事処・濱田屋。
朝仕入れたばかりの新鮮な魚介類を使った、定食や丼、一品料理がずらりと並びます。

▶︎濱田屋(http://hamadaya.babyblue.jp/

また、各種メディアによく登場している磯料理・かねあも要チェック。
三崎港に水揚げされたまぐろが味わえる定食や丼、相模湾でとれるしらすを使った釜揚げしらす丼、そして、生しらす入荷時には、生しらす丼も!

▶︎かねあ(https://kanea.web.fc2.com/

三崎港

まぐろの有名店といえば、くろば亭。
大トロ、中トロ、赤身などはもちろん、目玉や内臓などの希少部位も旨味を引き出す調理法で提供。一尾のまぐろを余すことなく使用しています。
他、市場で仕入れた獲れたての魚介類や三浦半島で採れた野菜を使ったメニューも並びます。

▶︎くろば亭(http://kurobatei.com/

地元の方が通う、海舟もおすすめです。
新鮮な三崎の地魚やまぐろを使った料理が味わえます。

情報・写真提供:城ヶ島ダイビングセンター(http://jdc-net.jp/

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