西川名

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西川名について

館山トップクラスの魚群が待つ、ダイナミックな海へ!
西川名(にしかわな)のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!
また、陸の観光情報やアクセスも要チェックですよ。

約30匹のヒゲダイが群れをなし、1.3mのモロコ(クエ)が鎮座する、西川名の海とは!?

西川名の概要

西川名は、房総半島の最西端にあるダイビングスポットです。
花畑が広がる温暖な気候の観光地として知られる千葉県館山市は、実はダイビングも盛ん!

中でも西川名は、黒潮の影響で、魚の種類、量ともに群を抜く多さを誇ります
切り立つ根、ヒライソ、ゴロタ、砂地が入り混じる複雑な地形には、大型回遊魚の他、マクロ生物も豊富に生息しています。

ヒライソ:砂をかぶっていない比較的平たい水底の岩盤のこと
ゴロタ:大きめの岩や石のこと。ビーチの砂利止めなどに利用されることも多い。

西川名ダイビング基本情報

拠点となるダイビングサービスのすぐ前に船着場があるため、移動が楽です。

さて、西川名の看板ポイントといえば、大根(おおね)。
港からボートで2〜3分の潮が良く当たる場所に背の高い根が点在するダイビングポイントです。

根:岩礁や岩など、推定から大きく隆起した場所のこと

根が峡谷のように切り立つV字谷と呼ばれる場所では、ヒゲダイが横一列に並ぶ姿が見られます。
1.3mのモロコ(クエ)も住み着いており、西川名の2大名物と言えるでしょう。
他にもワラサやカンパチなどの魚群、ウミウシやギンポやカエルアンコウなどのマクロ生物……と多種多様な生物が息づいています。

久しぶりの方や経験が少ない方は、流れの影響を受けにくいボートポイント・漁礁へ。
港から1分、ブイ下の水深が10mほどの講習や体験ダイビングも行う場所です。

また、ボートだけでなくビーチポイントもあります。
磯場からエントリーするとすぐにカラフルなイソギンチャクやチョウチョウウオなどの小さな魚たちがお出迎え!
6〜8mほどの水深を西に向かって進んでいくと、ボラの群れや時期によってはヒラスズキの大群にまかれることもあります!

好みによって、レベルによって、様々な楽しみ方がチョイスできるに西川名。
その懐の深さが魅力のダイビングポイントです。

ダイビングのシーズナリティ

西川名の海の魅力を春夏秋冬に分けてご紹介します。

春の西川名

春はウミウシやかわいい幼魚たちが増えるシーズンです。
普段あまり見ないウミウシやカエルアンコウの幼魚、お腹に赤ちゃんを抱えているハナタツなど、新たな生命の誕生を感じ取れる時期が春です。
ワイドなイメージが多い西川名ですが、マクロも存分に楽しめます。

夏の西川名

最も水中が活性化する時期、それが夏です。
春頃から数が増えてくるイサキたちが、数十万匹の群れになり、目の前に立ちはだかる壁のようになります。

また、この時期にしか狙えないのがトビエイの群れです。
水温や潮流の条件が合うと3桁を超える数の群れが出ることも!
(水温19~21度ぐらいの真潮(北からの流れ)が程よく流れている時に、トビエイが群れを作りそうな場所を狙うと出会える確率が高いのだとか!)

頭上を舞うトビエイを下から見上げるも良し。一緒に並走して泳ぐも良し。
ダイナミックなトビエイの群れを探しに行きましょう。

春終盤から秋までは青物の群れにも注目です。
イナダ、ワラサ、カンパチ、ヒラマサなどの大型回遊魚が、ほぼ毎日のように目撃されます。

秋の西川名

水温の上昇とともに透明度が上がってきます。
潮流も穏やかな日が増え、潜りやすい日が増えるもの秋の魅力です。

この時季からちらほらと南方系の季節来遊魚が顔を見せ始めます。
晩秋には、成長した姿を観察するのも楽しいでしょう。

夏に続き、イサキやタカベの大群が見られ、青物たちも元気に泳ぎ回るのもこの時期です。

冬の西川名

冬は透明度抜群!
平均して25m以上は見える視界の良さ。
真っ青な世界をまったり潜る、癒し系ダイビングを楽しみたいならこの季節。

水温が下がってくると決まって姿を見せのが、ダイナンアナゴ。
かわいい顔を穴からのぞかせていますが、体長は1mを超えるものもいます。
初めて見るダイバーは、その大きさに驚くそうです。

ダイビングポイント紹介

西川名の代表的なダイビングポイントをご紹介します。

大根(おおね)

比較的フラットな地形に、根や砂地やヒライソが入り交ざった場所です。
ダイビングポイントが広いため、一つのポイントにA、B、Cという3つのブイが設置してあります。
流れの強弱や向きによって船を係留するブイを変えて潜るスタイルです。
平地にブイが打ってあるため、どこに行くかはガイド次第。流れの向きと強さによってガイディングルートは数多くあります。
根・ヒライソ・ゴロタ・砂地が入り混じりっているため、次々と移り変わる水中景観にも注目。ヒゲダイやモロコ(クエ)と出会えるのは、この大根です。

【エントリー・スタイル】ボート(港から2分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】24m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

漁礁(ぎょしょう)

港から出てすぐ、1分で到着するボートポイント。
最大水深も10m前後。流れの影響を受けにくく初心者向けのやさしいポイントになっており、講習や体験ダイビングも可能です。
(潮の向き次第では、漁礁からエントリ―して沖のメインポイントまで流す、プチドリフトも楽しめます)
水底のコンクリートブロックの山は生物たちの良い棲みかとなっております。

【エントリー・スタイル】ボート(港から2分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】10m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

ビーチ

磯場からエントリーするビーチポイントです。
水深8mほどの比較的浅い水深が続きます。

水中では、チョウチョウウオやハゼの仲間、そして、ボラやヒラスズキなどを見ることができます。
流れが無く穏やかなので、初心者講習や体験ダイビングなどにぴったりのポイントです。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティングエリアから2分。エントリー場所は岩場)
【最大水深】8m
【流れが出た場合】流れが出ることはほとんど無い
【ナイトダイビング】×

西川名へのアクセス情報

車でのアクセス:
千葉館山自動車道・富浦ICから約40分。
無料駐車場有(20台)

電車・バスでのアクセス:
内房線・館山駅からJRバス関東・館山駅循環バスで「西川名」(約30分)下車、降りて約1分歩くとダイビングサービスに到着。

高速バスでのアクセス:
東京駅と千葉駅、羽田空港などからは、高速バスが運行しています。
東京駅からは、房総なのはな号で「休暇村前」(約145分)下車、JRバス関東・館山駅循環バスへ乗り継ぎ「西川名」(約30分)下車、降りて約1分歩くとダイビングサービスがあります。
また、千葉駅からは、安房白浜行で「館山駅」(約110分)下車、羽田空港第1、2ターミナルからは、京浜東急もしくは日東交通で「館山駅」(約95分)下車。「館山駅」からは、JRバス関東・館山駅循環バスへ乗り継ぎ「西川名」(約30分)下車、降りて約1分歩くとダイビングサービスがあります。
荷物が多くなりがちなダイビング移動では、うれしいポイントですね。

西川名の観光情報

宿と食事処を兼ねた伝平がおすすめ。
併設の食事処「磯の香亭」は、海を眺めながら旬の海鮮を使ったメニューが味わえます。
出前も頼めるので、注文しておけば2ダイブ後に届けてくれますよ。

また、木村ピーナッツの直売店・ピネキで販売している、千葉名産の落花生を使ったピーナッツソフトクリームも人気。
イートインも可能です。

■情報・写真提供:西川名オーシャンパーク

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