馬篠

ガイド

アクセス

マップ

生物

潮汐

天気

馬篠について

香川県東部の町、馬篠(うましの)は、国内有数の漁場である瀬戸内海・播磨灘(はりまなだ)の豊かさを体感できるダイビングスポットです!

そんな馬篠のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

馬篠の概要

香川県の東端、東かがわ市に位置する馬篠は、美しい瀬戸内海に面した自然豊かで穏やかな気候の町です。
瀬戸内海の東部にある淡路島、本州、小豆島、四国に囲まれたこの一帯の海域は播磨灘と呼ばれ、岩礁が多い環境や、5本の河川から流れ込む陸地からの豊富な栄養分など、好条件がそろう漁場として知られています。

関西では春の風物詩としてお馴染みのイカナゴをはじめ、マダイやマダコ、サワラなど多くの種類の魚たちが水揚げされます。

ダイビングポイントでもある山田海岸のすぐ目の前に浮かぶ無人島、絹島と丸亀島は1940年に国の天然記念物に指定されました。

東かがわ市の瀬⼾内海沿岸では、様々な種類の地層群を数多く見ることができ、絹島もそのひとつです。
玄武岩が四角形の柱状に重なった、地質学的に珍しい絹島柱状節理を見ることができ、その様子をSUPやシーカヤックツアー、プレジャーボートツアーで見学することも可能です。

丸亀島は、女島と男島からなり、干潮時にはその二つの島が砂洲で繋がります。
昔から丸亀島には龍神が住むとの伝説があり、北側にある男島にある、蛇の穴と呼ばれる海食洞で龍神に雨乞いをすると、雨を降らせてくれた…と、地元の人たちに語り継がれています。

馬篠ダイビング基本情報

タツノオトシゴ
タツノオトシゴ

閉鎖的な海域のため、海流による影響が少なく、気温の変化による水温の変化が大きいのが特徴。
最低水温は7℃ほど、最高水温は28℃ほどと、1年の中で20℃以上の幅があります。

季節により水中景観ががらりと変化するため、季節感あふれるダイビングを楽しむことができます。

馬篠付近ではコブダイとよく遭遇することができ、運が良ければ大きなコブを持った、迫力のあるオスのコブダイを見られることも!

ダイバーに人気のアオリイカが4〜11月の間に見られるほか、水温が上がってくる6〜10月ごろにはマダコにも高確率で出会うことができます。

また、ダイビングポイントにはアマモ場があり、タツノオトシゴやチャガラ、小さな生き物のゆりかごになっています。

ダイビングのシーズナリティ

馬篠の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

馬篠のダイビング・シーズナリティ

春の馬篠

馬篠の春は水温が1桁になることもありますが、その分3月ごろまでは透明度が10mほどと安定しています。

透明度:水平方向にどれだけ見通すことが出来るかは、正しくは透視度と言いますが、一般的に使用される、透明度に統一しています。

水中はアカモクやホンダワラなどの海藻が多く成長し、透明度も高い分、幻想的な海藻の森を楽しむことができます。

カミクラゲ
カミクラゲ

また、まるで髪の毛のような触手を持つカミクラゲを見られるのもこのシーズン。
カミクラゲは「春を告げるクラゲ」とも呼ばれ、水温が低いこの時期にしか見ることができません。

4月ごろになると水温も2桁にまで上がってきますが、岩場付近では春濁りが発生してきます。

夏の馬篠

7月になると一気に水温が上昇し、それに比例するかのように生き物の数も増え始めます。
特にスズメダイの数が増え、大きな群れを作りダイバーを歓迎してくれます。

コブダイとの遭遇率が上がってくるのもこのシーズン。
大きなコブを持った大きいオスのコブダイは迫力満点です!

タコツボに隠れるマダコ
タコツボに隠れるマダコ

この時期は、比較的に暖かい水温を好むマダコも姿を現します。
海底にある蛸壺を覗き込めば、中に入ったマダコを見つけることができるでしょう。

馬篠のダイビングポイントである山田海岸は最大水深10mと浅いので、夏場の強い日差しが浅場の砂地に濃い影を作り出し、まるで空を飛んでいるかのような浮遊感を味わうことができます。

山田海岸は北西を向いているため南風に強く、外洋からのうねりの影響も受けづらいので、台風が接近していてもクローズ率が低いのが特徴です。

秋の馬篠

馬篠のベストシーズンの到来!
11月ごろまで水温も20℃台、透明度も7mほどをキープしています。

水中の生き物の数も1年を通して一番多く、楽しいシーズンです。

夏に成魚をよく見かけるコブダイですが、秋になると幼魚の姿もよく見ることができます。
コブダイの幼魚は成魚とは似ても似つかない姿をしており、濃いオレンジの体に1本の白いラインが入り、まるで熱帯魚のようなカラーリングが特徴的です。

力強く泳ぐ成魚と、木の葉のようにヒラヒラと泳ぐ幼魚を見比べてみるのも楽しみの一つです。

フレリトゲアメフラシ
フレリトゲアメフラシ

砂地に目をやると、フレリトゲアメフラシが這うように移動する姿も。
海草には産卵した卵を見つけることもできます。

香川の名物、讃岐うどんの出汁に使われる、カタクチイワシの幼魚・イリコの数が増えるのもこのシーズンで、大きな群れがダイバーを圧倒します。

冬の馬篠

透明度が高くなってくるので、砂地のアマモが太陽の光に照らされ、とても綺麗な光景が広がります。
冬になるとウミウシの数も少しずつ増え始め、宝探しのようなウミウシ探しが楽しいシーズンです。

キンセンウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシなど、様々なウミウシを見つけることができ、特にコノハミドリガイが多く発生します。

藻場をじっくり探せば、タツノオトシゴに出会えることも。
尻尾を海藻に巻き付けて、ゆらゆら揺れる可愛い姿をぜひ見つけてみてください。

チャガラ

また、最近では藻場や岩礁でチャガラの姿が見られるようになりました。
チャガラは冬が繁殖シーズン。
色鮮やかな婚姻色のチャガラを見つけられるかもしれません。

冬の北西の風に弱いダイビングエリアのため、クローズの確率が他の季節に比べ高まります。

ダイビングポイント紹介

馬篠の代表的なダイビングポイントをご紹介します。

山田海岸

海水浴場でもある山田海岸が馬篠のダイビングポイントです。
整備されている階段を上り下りして、砂地を歩いてエントリーします。

北側にあるテトラポットに行くと、たくさんの魚の群れを見ることができます。

東側ある丸亀島に泳いで行くことも可能です。
少し距離を泳ぎますが、島までの間はアマモ場になっており、そこに棲みつく生き物を楽しむことができます。

ホタテウミヘビ

島の周辺ではホタテウミヘビやヨメヒメジなどを観察することができます。

ただし、海岸から島までの間は強い潮の流れが時折あり、注意が必要です。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティング場所から徒歩約3分。エントリー場所は砂利。)
【最大水深】10m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

馬篠、山田海岸のオープン確率

馬篠へのアクセス情報

飛行機でのアクセス:
最寄りの空港は高松空港です。
羽田空港や成田空港から直行便が就航しており、所要時間は約1時間30分です。
高松空港からは高松自動車道津田東インターチェンジを経由し、約40分でダイビングポイントの山田海岸に到着します。

車でのアクセス:
香川県さぬき市にある高松自動車道の津田東インターチェンジが最寄りのインターチェンジです。
津田東インターチェンジからは県道122号を東へ進み、車で約15分でダイビングポイントの山田海岸に到着します。
山田海岸には10台以上駐車できる無料の駐車場があります。

電車でのアクセス:
JR鶴羽駅が最寄り駅です。JR東京駅から岡山駅、高松駅を経由して所要時間は約5時間15分です。
JR鶴羽駅からはタクシーで約15分でダイビングポイントの山田海岸に到着します。
ダイビングサービスが送迎を行なっている場合もあるので、事前に確認をしてみましょう。

馬篠の観光情報

ダイビングポイントでもある山田海岸は、デイキャンプやバーベキュー、SUPも楽しめる海水浴場です。
特に日没間近の空も穏やかな海もオレンジ色に染まるマジックアワーは絶景。
フォトスポットとして観光客で賑わっています。

山田海岸から車で5分の場所にあるベッセルおおちの湯は、宿泊はもちろん日帰り入浴もできる複合温泉施設です。
瀬戸内海を一望できる露天風呂で日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

▶︎ベッセルおおちの湯(http://www.vessel-o.com/

ランチにおすすめなのは2021年12月にオープンしたばかりのうなぎ池田。
馬篠漁港公園のすぐ横にあり、お手頃な価格で鰻を味わうことができます。
16時ごろまで営業しているので、ゆっくり潜った後に遅めのランチで行けるのも嬉しいポイントです。

情報・写真提供:Diving shop ブルーブルー(http://diving-blueblue.jp/

馬篠のダイビングポイント

馬篠で最近観察された生物

データがありません

馬篠の潮汐

馬篠の天気

馬篠の風

馬篠の波