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伊豆大島について

ハンマーヘッド(アカシュモクザメ)やニタリとの遭遇に期待!?

大型生物が狙えるビーチポイントを擁する伊豆大島の海へ!
火山島ならではのダイナミックな地形、また、小さな生物の営みにも注目です。

竹芝桟橋(東京港竹芝客船ターミナル)から高速ジェット船で1時間45分とアクセス至便でありながら、自然を満喫できる伊豆大島のダイビングスポット情報をご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

伊豆大島の概要

本州から120km南に位置する伊豆諸島最大の島、伊豆大島。
年間平均気温は約16℃で、夏は涼しく冬は暖かく、過ごしやすい気候が特徴です。

島の中央部にはトレッキングツアーで人気の、標高約760mの活火山・三原山がそびえ立っています。

三原山周辺には、火山活動を学ぶことができる貴重な場所が存在しており、活火山の観光と安全を両立していることから2010年9月に日本ジオパークに認定されました。

また、富士箱根伊豆国立公園に属しており自然環境や生態系を保護するために設けられた特別保護地区が存在しています。

伊豆大島は約300万本の椿が自生していることから、‟椿の島”とも呼ばれています。
1月下旬から3月下旬にかけて、椿まつりが開催され、島全体がお祭りで盛り上がるシーズンに来島するのもおすすめです。

伊豆大島ダイビング基本情報

伊豆大島の海は黒潮の影響を強く受け、数多くの生物が生息しています。
また、火山島であることから、ダイナミックな水中アーチやケーブなどの地形を楽しむことができます

伊豆大島でのダイビングスタイルはビーチダイビングが主流です。

ビーチダイビングでありながら、ハンマーヘッド(アカシュモクザメ)やニタリとの遭遇が期待できるケイカイや秋の浜などのダイナミックなダイビングポイントはスーパービーチポイントと呼ばれ、人気を集めています。

一方で、色とりどりの魚たちやアオウミガメ、咲き誇るソフトコーラルなど、カラフルな景観も楽しめます。

ダイビングのシーズナリティ

伊豆大島の海の魅力を、春夏秋冬に分けてご紹介します。

春の伊豆大島

春はウミウシが増え、インターネットウミウシやクチナシツノザヤウミウシなどをじっくりと観察することができます。春とはいえ春濁りが酷く起こることは少なく、10m以上の透明度が期待できます。

春濁り:植物性プランクトンの大量発生などに起因して透明度が落ちること
透明度:水平方向にどれだけ見通すことが出来るかは、正しくは透視度と言いますが、一般的に使用される、透明度に統一しています。

近年の海水温上昇により、クマドリカエルアンコウやメガネゴンベなどをはじめとする多くの季節来遊魚が越冬する姿が確認されています。様々な生物を観察できるほか、ヘビギンポの産卵シーンもみどころです。

季節来遊魚:分布地域を離れて流れつく魚のうち、季節性のあるもの。たどり着いた先では、成魚になれず繁殖もできないものをいいます。以前は、死滅回遊魚と呼ばれていたこともあります。

夏の伊豆大島

ハンマーヘッド

夏は気温とともに水温が上がり、観察できる生物種も増え、色とりどりの魚たちで賑わうシーズン。

そして、伊豆大島の夏と言えば、早朝のケイカイでハンマーヘッドを狙うハンマーヘッドダイブ!
岩に掴まってハンマーヘッドを待つスタイルなので、経験本数の少ないダイバーでも参加できます。(必ず前日にチェックダイブを行います)

秋の伊豆大島

ニタリ

秋は黒潮の影響を受けて、透明度、水温ともにベストシーズンの到来です。
ナンヨウハギやヒオドシベラなどの季節来遊魚も多く見られます。

また、秋の浜ではニタリをはじめとした大物との遭遇率が高まります。

冬の伊豆大島

ヒメクサアジ

冬は、秋に続き透明度が高い状態が続きます。水温が15℃程度までしか下がらないため季節来遊魚の元気な姿が観察できます。

ときにはコロザメやヒメクサアジなどの深場の生物と遭遇できることも。

徐々にウミウシたちが増えてくるシーズンでもあります。

ダイビングポイント紹介

伊豆大島の代表的なダイビングポイントをご紹介します。

秋の浜

島の北東部に位置するダイビングポイントです。
時期は限定されるものの、ニタリと遭遇できる日本で数少ない場所です。

ポイント自体が幅約150mと広く、様々なコース取りが可能なので、何度潜っても異なる楽しみ方ができるでしょう。

被写体として人気のあるギンポの仲間やカエルアンコウの仲間、ゴンベの仲間が定着しており、フォト派ダイバーにも人気です。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティングエリアから約1分。エントリー場所は岩場)
【最大水深】40m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】〇

伊豆大島、秋の浜のオープン確率

野田浜

島の北西に位置し、溶岩によって作られた巨大な水中アーチが見どころです。
アーチには様々な生物が生息しており、黒潮の近づく時期にはイサキやカンパチなど回遊魚の群れが集まります。

浅瀬では、50匹ほどのツバメウオの大群を見られることも。

湾状で遠浅なポイントのため、海も穏やかなことが多く、ゆったりとダイビングを楽しみたい方におすすめです。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティングエリアから約3分。エントリー場所は岩場)
【最大水深】13m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】〇

伊豆大島、野田浜のオープン確率

ケイカイ

島の北西に位置するし、世界的にも珍しい、ハンマーヘッドを狙えるビーチポイントです。
火山島ならではのダイナミックな地形も楽しめます。

ハンマーヘッドは6月中旬~10月末の早朝に遭遇する確率が高く、この時期に伊豆大島を訪れるのであれば1度はチャレンジしてみたいダイビングポイントですね。

一般的にハンマーヘッドを見られるダイビングポイントは水深が深く急な流れがあるのですが、ケイカイでは岩場に捕まり、隠れてハンマーヘッドを待つスタイルです。

最大水深は18mですが、強い流れが発生することもあるためインストラクターの指示を仰ぎましょう。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティングエリアから約2分。エントリー場所は岩場)
【最大水深】18m
【流れが出た場合】何かに捕まらなくてはならないほどの流れが出ることがある
【ナイトダイビング】×

伊豆大島、ケイカイのオープン確率

その他のポイント名

王の浜、トウシキ

伊豆大島へのアクセス情報

伊豆大島へのアクセス方法は、船と飛行機の2通りがあります。

船でのアクセス:
東京の竹芝桟橋から、東海汽船の大型客船と高速ジェット船でアクセス可能です。

大型客船は、1日1便就航しており、夜行で約8時間。
22:00に竹芝を出航し、翌6:00頃に伊豆大島の港に到着します。

高速ジェット船は、竹芝桟橋から約1時間45分という短時間で伊豆大島に到着。1日3便の運行です。

往路は夜行大型客船、復路は高速ジェット船を利用することで、週末のトリップでも最大で6ダイブが可能。

ご利用のダイビングサービスに相談をしてみてくださいね。
さらに、熱海から伊豆大島への高速ジェット船(東海汽船)も1日1便就航しており、熱海から約45分で到着します。

▶東海汽船:https://www.tokaikisen.co.jp/

飛行機でのアクセス:
調布空港から伊豆大島空港までは小型プロペラ機で約30分。
季節によりますが、1日1~2便のフライトがあります。

▶新中央航空株式会社(https://www.central-air.co.jp/index.html

伊豆大島の観光情報

アフターダイブには、豊かな自然とジオパークを楽しんでみてはいかがでしょうか。

島南西部に見られる、高さ約24m長さ約630mの地層切断面は、その見た目から‟バームクーヘン”の愛称でも知られています。
この地層切断面は昭和28年の大島一周道路の建設工事中に偶然発見されたもので、三原山が噴火するたびに積もった堆積物が作りあげた地層です。

この地層断面は約15,000年を掛けて作られたものと推測されているため、訪れた際はぜひ、断面に触れて15,000年の時を感じてみましょう。

伊豆大島を訪れたらぜひ味わって欲しいのが、伊豆諸島の郷土料理、べっこう寿司。
べっこうは、島唐辛子を醤油に漬け込んで作った唐辛子醤油だれに魚の切り身を漬けた、つややかな“漬け”。
甘みを纏った醤油の風味に唐辛子がピリリと香る、島の味です。

伊豆大島には、べっこう寿司を食べられる多くの食事処がありますが、特に人気なのが、かあちゃん
べっこう寿司以外にも、磯らーめんや各種定食など、伊豆大島の食材を使った郷土料理に舌鼓を打ちましょう。

また、伊豆大島で有名な食材といえば、島に自生している植物、明日葉(あしたば)です。明日葉は伊豆諸島が原産の植物でセリ科に属します。
その名のとおり、摘んでも翌日にはまた新芽が出てくることから‟明日葉”と名づけられました。
食物繊維やβカロテンを豊富に含んでおり、健康や美容に良いとされています。明日葉のシーズンは2月~5月頃。若芽を天ぷらやお浸し、和え物などでいただきます。
ぜひ色々な明日葉料理にチャレンジをしてみてくださいね。

▶伊豆大島観光協会ホームページ内飲食店一覧(http://www.izu-oshima.or.jp/eat/

食後やおやつのスイーツは、アイスクリーム専門店・トリトンのアイスクリームをぜひ。

伊豆大島の特産である大島牛乳を使用したしています。
チョコやバニラなどのベーシックなフレーバーからパッションフルーツや明日葉などの伊豆大島特産の食材を使ったものまで、種類豊富な手作りアイスクリームが並びます。

伊豆大島は‟椿の島”と呼ばれるほど、椿が多く自生しています。その数は約300万本。
東京都立大島公園内には、約7haもの広さの「椿園」があり、1,000種3,200本もの園芸品種と、約5,000本のヤブツバキ(自生種)を見ることができます。
見ごろは1月~3月、この時期には椿まつりも開催されています。
椿から取れる油を使用した、食用油、美容油、石鹸やシャンプーはお土産としても人気がありますよ。

▶東京都立大島公園(https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/11osima/park/www/htdocs/parkindex.html

情報提供:伊豆大島ダイビングセンター(https://izuohshima-diving.com/

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