格安重器材セットのカラクリを暴く
重器材セット49800円!!
こんな値札があったらとっても魅力的ですよね。
でもちょっと待って!!
目先の安さで買ってしまうと、あとから損をすることもありますよ!!
格安重器材セット、中には本当にお買い得なものもありますが、多くの場合
各器材のメーカーがバラバラ
です。
どういうことかというと例えば
レギュレーター:Mares
オクトパス:日本アクアラング
ゲージ:SAS
BCD:TUSA
の様なセットになっていることがあります。
中にはメーカーバラバラのセットなのに
『イタリアの高級メーカーMaresセット』
と大きく書いて、小さな文字でレギュレーター以外は他社製品です、なんて書いてある場合まであります。
確かにメーカーがバラバラでも問題なく使えます。
問題なく使えるのですが、弊害もある様なので、
考えられるデメリットをまとめてみたいと思います。
尚、今回の記事の情報は、某メーカー社員の方から
『絶対とは言えないが、ありえると思います。』
と伺った内容になります。
※さすがに、販売店さんを敵に回す可能性があるので…とメーカー名まではお載せできません。
■メンテナンスを受けられない場合がある
重器材をオーバーホールに出す場合、
最初に考えるのはメーカーでのオーバーホールですよね。
メーカーでのオーバーホールの場合、
当たり前ですが他社製品まではやってくれません。
つまり、レギュセットでメーカーにオーバーホールに出すことは出来なくなる、ということです。
極端な話、ゲージだけ、ファーストステージだけ、など分解して出すことも可能かもしれませんが、メーカーによってはセットでないと受け付けてくれない場合もあります。
では全くメンテナンスが出来なくなるか、というとそういうわけでもありません。
メーカー以外にも、オーバーホールを請け負う業者はたくさん存在します。
しかし、やはりメーカーに比べると割高になってしまう場合が多い傾向にあります。
また、ほとんどの業者はしっかりとオーバーホールをやってくれるのですが、
中にはやったことにして…という業者もわずかながら存在しています…
信頼性の面からも、メーカーでのオーバーホールが一番安心なのではないでしょうか。
■相性の問題で不具合が起きることがある
メーカーによって器材の細かい調整に違いがあります。
例えばファーストステージとオクトパスの相性でオクトパスから微妙に空気が漏れる…
といったことも可能性としては高くないものの、起こりえます。
■スタッフからマークされる
案外重要なのがこれ。
見る人が見れば一発でメーカーがバラバラなことはわかります。
例えば沖縄、例えば海外などに潜りに行った時、
ゲストの重器材のメーカーがバラバラだと、担当したスタッフは心の中でこう思います。
『あー。。。買っちゃったかー。。。ダイビングの知識少ないかもなー。。。』
もちろん器材だけでなく、身のこなしや実際に潜った様子で最終的には判断します。
しかし、最初にそんな印象がついてしまうと
『初心者っぽいからビッグポイントに連れて行くのはリスクが高いかも』
という考えに至ってしまう可能性もありますよね。
そして何よりも
ダサい
です!笑
どうせならカッコいいダイバーでいたいですよね??
もちろん価値観は人それぞれ。
弘法筆を選ばず、と今回挙げたような器材で潜り倒しているベテランダイバーさんもいます笑
大事なことは、メリット・デメリットを自分で考えて、選択することですよ!
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