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バディチェックを忘れずに!正しいチェックとスクモン流覚え方〜ダイビングスキル詳細解説〜

スキルについて

エントリーするために器材を背負ったら必ずバディチェック(プレダイブ・セーフティー・チェック)を行うーー。

何事にも言えますが、自分一人では確認漏れが起きやすく、バディと相互に確認することでダブルチェックを行うための仕組みです。

バディについてはこちらから!

しかし、いざバディチェックと言われても、咄嗟に何を確認すれば良いかが出て来ない……
そんなことが無い様に、指導団体によっては覚えやすい覚え方を準備している場合もあります。

ということで、今回はバディチェックで確認すべき項目と、スクモン流の覚え方をご説明していきたいと思います!

バディチェックとは

ダイビングは器材に依存する遊びです。
その器材にトラブルが発生してしまうと、ダイビングを中止せざるを得なくなってしまったり、場合によっては事故に繋がってしまいます。
そこで、エントリー直前に指さし確認を行ってトラブルを予防しようという仕組みがバディチェックです。

実際には、指さし確認だけではなく動作確認も行います。

バディで相互に確認することで、ダブルチェックの役割も果たしますが、この確認はバディのためだけではなく自分のためでもあります。
バディの器材を確認することによって、万が一エア切れなどのトラブルが起きた場合でも落ち着いて対処することができるでしょう。

また、自身の器材を確認してもらうことによって、万が一器材を脱装してもらう必要がある事態が発生した場合でも、スムーズに脱装してもらえることでしょう。

相手のために相手の器材を確認しているのではなく、自分のために相手の器材を確認しているという意識が重要です。

バディチェックでやるべきこと

タンク(シリンダー)の確認

タンク(シリンダー)のバルブが空いているかを確認します。
改めて完全にバルブを開け、そこから手首ひとひねり分ほどバルブを戻しましょう。

くれぐれも、反対に締めることがないよう注意が必要です。

レギュレーターの確認

実際にレギュレーターから呼吸したり、パージボタンを押したりして、空気が出ることを確認します。

この時、必ず残圧計を見ながら行いましょう。
バルブがわずかにしか開いていない場合でも呼吸はできてしまいますが、その場合、残圧計の針が大きく振れるので、気づくことができます。

また、タンクに十分な残圧があるのかも同時に確認することができますね。

予備の空気減(オクトパス)の確認

バディのオクトパスが正常に動作することを確認しましょう。

この時、バディのオクトパスの場所や形状も同時に確認しておきましょう。
オクトパスは左から出している場合と右から出している場合があります。

また、通常のオクトパスをつけず、BCのパワーインフレーターがオクトパスの機能を持つ器材も存在します。

オクトパスが出ている方向や形状によって、万が一エア切れしてしまった際にバディのオクトパスをもらうのか、バディのメインレギュレーターをもらってバディがオクトパスを使用するのか、予め確認しておきましょう。

BCの確認

パワーインフレーターで給気できるか、排気ボタンで排気できるか、お互いに確認します。

また、口でエアを入れることができるか、ダンプバルブ(肩や腰についている、紐を引くことで排気できるバルブ)が正常に動作するかも確認しましょう。

ウエイトの確認

ウエイトのつけ忘れが無いか、しっかりと固定されているか、バランスに問題がないかを確認します。

特に、BCのウエイトポケットにウエイトを収納している場合、ウエイトポケットがしっかりと固定されていることを確認しましょう。

器材脱装の確認

緊急時に器材を確実に取り外せる、肩のバックルの形状、胸元にバックルがあるかどうか、ウエストのバックルの形状などを確認しておきましょう。
この時、確実に固定されているか、緩みが無いかなども同時に確認しましょう。

ウエイトについて、特にウエイトベルト以外にも装着している場合には、取り外す方法を確認します。

また、BCやウエイトを取り外す際に、妨げとなるホースがないか、ウエイトベルトをどこかに巻き込んでしまっていないかなど、器材脱装の妨げとなるものが無いかを確認します。

特殊な環境の場合(ドライスーツ・ナイトダイビング)

ドライスーツを使用している場合、ドライスーツの給気バルブ、排気バルブの動作をお互いに確認します。

ナイトダイビングをする場合は、全てのライトが問題なく動作することを確認しましょう。

その他(全体のチェック)

軽器材も含め、全ての器材に何か問題がないか、確認します。

残圧計やオクトパスをはじめ、BCに取り付けたカメラや支持棒など、ブラブラとしてどこかに引っ掛かってしまいそうが無いかも確認しましょう。

また、ここまでのチェックで、ホースのねじれなどがあった場合は気づくことができていることと思いますが、最後にもう一度確認することが必要です。

項目の覚え方(各指導団体の覚え方)

ここまでバディチェックで確認すべき項目を見てきましたが、覚えられそうでしょうか?
これを暗記しろというのは酷ですよね。

そこで、指導団体によっては覚えやすい覚え方を準備しています。
今回は、世界各地に支部を持つ6団体を調査しました。

PADI版バディチェック(プレダイブ・セーフティー・チェック)

BWRAF

これだけでは特に語呂が良いわけではありませんね。
この、BWRAFを以下の様に覚えます。

Begin With Review And Friend

それぞれ見ていきましょう。

  • BC(BCD)
    BCのチェック
  • Weight
    ウエイトのチェック
  • Releases
    リリース(器材脱装)のチェック
  • Air
    エアのチェック
  • Final check
    最終チェック

このPADIの語呂合わせは、日本の指導でも取り入れられています。
ただ、英語がネイティブではない日本人にとって、Begin With Review And Friendが覚えやすいかどうかは、人によるかもしれませんね。(笑)

ちなみに、BWRAFの覚え方は何でも良いそうで、中には
Bruce Willis Ruins All Films
と覚える方もいるのだとか……

ブルース・ウィリスは全ての映画を台無しにしている
という意味ですが、失礼すぎる様な……笑

NAUI版バディチェック

SEA BAG

それぞれ見ていきましょう。

  • Site assessment
    ダイブサイト(ダイビングポイント)の海況や自身のスキル、体調に問題が無いかの確認
  • Emergency plan
    緊急連絡先や対応手順など、緊急時の対応を確認
  • Activity
    どのような目的のダイビングなのか、その目的に伴うリスクはあるのかの確認
  • Buoyancy
    BCD、ウエイト、器材脱装など浮力に関する物の確認
  • Air
    エアの確認
  • Gear and go
    器材全体の最終確認

NAUIの語呂合わせは日本のテキストでは紹介されていません。
日本人に英語のアクロニム(頭字語)は馴染まないという判断なのかもしれませんね。

SEAの部分でダイビング自体に対する確認を行い、BAGの部分で器材に関する確認を行うことが特徴です。

PADIのB(BC)とW(ウエイト)は浮力に関する物としてひとつにまとめられています。

BSAC版バディチェック

BAR

それぞれ見ていきましょう。

  • Buoyancy
    BCD、ウエイト、器材脱装など浮力に関する物の確認
  • Air
    エアの確認
  • Releases
    リリース(器材脱装)のチェック

圧倒的に簡潔な、一音節です。

PADIのB(BC)とW(ウエイト)をNAUI同様にひとつに統合し、さらにF(最終チェック)は抽象的だからか、割愛されていますね。

本当に絶対に忘れて欲しくない部分だけを取り出していると言えるでしょう。

SDI版バディチェック

ABCDE

それぞれ見て行きましょう。

  • Air on
    エアが出ることの確認
  • BCD inflated
    BCに給気ができることの確認
  • Computer on
    ダイブコンピューターが正常に動作することの確認
  • Dive Gear on
    器材全体に問題がないことの確認
  • Enter the water
    最終確認をしてエントリー

ダイブコンピューターがバディチェック項目に入っていることが特徴的です。

また、バディの器材が正常に動作することの確認を行うことに重きがおかれていますね。

SSI・SNSI

SSI、SNSIにバディチェックの覚え方は特に提案されていない様です。

スクモン流バディチェックの覚え方

各指導団体、バディチェックに漏れが無いように、かつ覚えやすい様に工夫を凝らしています。
もちろん各指導団体で取り入れられている覚え方で覚えて頂ければ良いのですが、せっかくなので覚え方を再考してみました。

「BAG DR(バッグドクター)」

これを提案したいと思います。

  • Buoyancy
    BCD、ウエイト、器材脱装など浮力に関する物の確認
  • Air
    エアの確認
  • Gear
    器材全体の確認
  • Detach
    器材脱装方法の確認
  • Run out
    エア切れの対応方法の確認

覚えやすく、極力短く、かつ重要な部分を確実に思い出せる様に、各指導団体の覚え方の良いとこどりをして考えています。
そして、エアーの確認と言われてエア切れの対応方法の確認までは思い出すことができないと考え、エア切れの項目を分離しました。

エア切れは英語でRun out of airと言います。
とはいえ、肝心のエア切れの項目がRからRun outを思い出せるのか、一抹の不安もあります……

日本語で覚える場合

「増えたゼリー」

というのも良いでしょう。(笑)

  • ふ:浮力
    BCD、ウエイト、器材脱装など浮力に関する物の確認
  • え:エア
    エアの確認
  • た:対処
    エア切れの対応方法の確認
  • ぜ:全体
    器材全体の確認
  • り:リリース方法
    器材脱装方法の確認

他にも、何か良い語呂合わせがあるという方は、是非教えてくださいね!

モデル:AYA、SAYU写真:関戸紀倫

ScubaMonsters編集部

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