浅場で輝く命と湖の幻想世界へ!函館&洞爺湖ダイビングレポート

海のレポート

みなさん、潜ってますか〜?
AYAは11月の頭に函館と洞爺湖で潜ってきましたよ〜!

キラキラと輝く魚の卵やイクメンパパたちの奮闘が見られる函館の前浜、そして湖ならではの生態系と美しい景色が楽しめる洞爺湖。
さっそくその様子をレポートしていきます!

秋の函館に潜る!

今回利用したのはグラントスカルピンさん。
函館市内から車で45分ほど走ったところにショップを構えるお店です。

函館でのダイビングはお店からすぐのビーチエントリーで潜ります。
今回は前浜というポイントで潜りました。

スロープが整備されててエントリーしやすかった!

いつも伊豆の海に潜っている私からすると前浜の海は浅い!すごく浅い!
今回は2日間で合計4本潜りましたが、それぞれのダイビングの平均水深は2〜8m。

NDLとエアの心配を一切しなくていいくらいの浅場です!(いや、ちゃんとチェックはした方がいいんだけどね)

浅場だからこそドライで潜るときは特に、ちょっとウェイトを重めにしておく必要がありましたが、写真の通りエントリーまでが短いので体力のない女性もそんなに辛くない……距離かな?

ただ、さすが北海道。ウニがそこらじゅうにいます。
着底するならウニに注意しないと穴が開いてドライが水没します!

1時間以上じっくり潜れるので、マクロ好き・フォト派の方にはとても集中して撮れる環境〜。

ただ、こんだけ潜っているとダイビング後半は体が冷えて寒さが……。
函館でのダイビングは1本潜ったらショップに戻るスタイルなので、温かいシャワーとお風呂、暖房の効いた室内。
そしてガイドの長明さんが作るランチで心も体も温まりながら次のエントリーに備えることができました。

カラフルな卵とイクメンパパの奮闘

11月はちょうどクジメとアイナメが抱卵するシーズン。
ということで今回はマクロづくしで潜ってきました!

まずはクジメ!

最初に紹介されたのはこちら!クジメの卵〜!

紫色の卵にオレンジのつぶつぶが綺麗〜!
オレンジのつぶつぶは油球(ゆきゅう)という部位なんだって。

周りに見えている緑はスガモという海草。
スガモの中に産みつけて外敵から見つからないようにしていました。

他の場所に産みつけられた卵たちには、もうキュートなおめめが見えていました。

この卵たちを守るのはクジメの父ちゃん。

父ちゃんクジメは全くダイバーを怖がらない。
なんなら撫でられるくらいの距離感でも平気でした。

ダイバーがいると、卵を狙う敵も近寄りづらくなるので、クジメ父ちゃん的にはちょっとした休憩時間なのかも?

写真左側にある卵に寄り添うクジメ父ちゃん

胸ビレでそっと卵を包み込んでいることが多いんだけど、胸ビレを近くで見ると鰭膜(ヒレの膜)が透けているのがわかりますね〜。

鰭条(ヒレのスジ)も赤とゴールドのカラーがとても綺麗!なんかおめでたい色をしている気がする。

クジメ卵のシーズンは9月頃からだそう。

以前は9月上旬から観れていた……そうなのですが、水温が高くなっている影響か最近は遅くなっているようで、9月中旬くらいから抱卵スタートするようになりつつあるとのこと。12月近くまでは抱卵の様子を見ることができるんだって〜。

温暖化の影響について日本各地の海から聞こえてくるけど、函館の生き物たちにも影響が出てきているんだね……。

お次はアイナメ!

クジメとじっくり向き合った後は、アイナメに!
アイナメ父ちゃんはクジメ父ちゃんと違ってド派手な体色で存在感抜群に抱卵中。

水中でも目立つ黄金カラー!

卵を狙う他のお魚やウニ・ヒトデが近づいてきたらすかさず追い払います。

ヒトデはパクッと咥えて、遠くの砂地にぽーーーい!

360度周りを常に警戒してました

クジメ同様父ちゃんアイナメもダイバー慣れしているのか、卵に寄っても父ちゃんに寄っても寛容でとっても近くに寄らせてくれました。

ただ……人によってはアイナメ父ちゃんに敵だと思われてガブガブ噛まれて攻撃されていたらしいです。笑

私たちは攻撃されなかったけど、攻撃される人されない人の違いってなんなんだろ?

この黄金のような体色は婚姻色だそうで、通常は地味〜な色味をしているそう。
こんな派手な色してたら「ここに卵あるで!!!!」と宣伝しているようなもので、逆に外敵に狙われそうな気がするんだけど……なんでこんな色しているんだろう?

なお、写真をよーーーーく見てみると……

アイナメ父ちゃんが守っている卵にグループがあるというか……塊ごとに色が違うのがお分かりいただけるでしょうか!?

アップにするとこんな感じ。

濃い紫に黄金色の油球があったり……

淡い紫だったり……

おめめがギラついている卵たちの奥に紫の卵があったり……

色味や育成度の違う卵が密集しています。

なんでなんだろうと思っていたら長明さんが教えてくれました!
いわく、アイナメの卵の色が違うのは産んだメスが普段住んでいる深度だったり、食べている餌だったりの影響なんだそう。

メスたちが次々に産みにくるので、発育度合いも卵塊によって変わってきているんだって〜。

こうやって色味は違うのに、最終的に生まれてくるときは同じ見た目に変わるなんて不思議だよね〜〜〜〜〜!!!!!

なお、アイナメの卵は10月中旬〜下旬くらいから見れるようになり、大体12月中旬くらいまで観察することができるそうです。

本当はハッチアウトする瞬間も見たかったんだけど……ハッチアウトは11月中旬くらいだそうで、ちょっと時期早でした、残念!

卵もハッチも!見たいという方は、11月中旬を狙ってみてくださいね。
日中のダイビング中に見れるらしいですよ〜〜、私も見たい!来年行けるかな?

洞爺湖でのボートダイビング

本当は函館で3日間潜る予定だったのですが、函館の風が強くクローズする可能性が高かったこともあり、急遽提案された洞爺湖でのダイビング。

湖でのダイビングは人生初!ワクワクしながら向かいました〜!

待ち合わせ場所はここ!

写真左手に見える島近くにある駐車場で待ち合わせだったのですが……

島の名前は、珍小島。
読み方はそのままちんこじま。笑

なんだかシュールなところから出発します。

珍小島近くに停泊するボートに乗り込みます

ボート上は風を避けるとこがなく、超!極寒!!!
ホッカイロとかダウンとか持ってくるべきだった〜〜〜!!!

船上はドライエリアなどもないのでペリカンケースや防水バック、そして魔法瓶の水筒があったほうがよかったな……。(行く機会がある人は絶対持っていってね)

なんならオムツも……必要だったかも。笑

普段は男性陣のトイレは茂みでこそっと致すこともあるそう。
女性も茂みで……ということもあるらしいですが、私たちがいった時期は、茂みは枯れ、開放感抜群なフルオープンな感じだったので陸地のトイレに寄ってもらいました。

ただ、寒すぎて手がかじかんでうまく服が着れない…!笑 も〜大変でした〜〜〜

なお、洞爺湖も基本的には浅場に潜ります。
水深5mくらいまでしか潜らないのですが、ダイブタイムは2時間ほどの超ロングダイブ。

水中でも陸でも寒さとの戦いではありましたが、それでもまた来たくなる魅力に溢れた場所でした!

クロモの森でまったり

洞爺湖はワイドでもマクロでも楽しめる場所!
クロモという水草が広がり、まるで草原のような景色が広がってました。

このクロモは7月下旬から11月までしか見られないそうで、まさにギリギリで鑑賞できた貴重な体験でした。

ちなみに天気が良ければクロモが光合成をしてぷくぷくと気泡を出す様子が見れるそうですが……あいにく曇っていた時間が多くみることはできなかったのです。残念!

そんなクロモの森の周りにはワカサギたちが泳いでいました。

このワカサギたち。稚魚の春の時期は深いところにいるそう。

11月ごろになってくるとワカサギが産卵シーズンを目前に控え、栄養を蓄えるため浅瀬に集まってくるんだって!

どうやって栄養を蓄えるかと言うとユキムシを食べるんだそう。
函館から洞爺湖まで移動する間にやばいくらいの虫の死骸が車にベタベタ引っ付いてたけど……あれがユキムシらしい。

なので、11月のシーズンに食べると……ユキムシの味が……するらしい……。

ワカサギ釣りって真冬のイメージだけど、やっぱりちゃんと虫を消化し切ってからの方が美味しいんだね!うん!冬に食べようね!

他にも洞爺湖にはトウヨシノボリというハゼの仲間がたくさんいました!

着底してるのが成魚で泳いでるのが幼魚なんだそう。

成魚は泳いだ瞬間に背びれが開いて綺麗なので、その瞬間を狙うべくがんばりました!
が……陸でよく見たらウンコ中でした。笑 

なんか他の子と違って体フルフルしながら長めに泳いでるな〜と思ってたんだよ〜〜!

撮ってる時は撮りやすい!よし!って思ってたけど陸で見てがっくり。笑 
ま、これも生態写真ってことにしておきます。

巨大ザリガニと遭遇

他にも洞爺湖では巨大ザリガニのウチダザリガニも観察できました。

実はこの子、特定外来生物。駆除の対象なんだそう。

ワイド派の皆さんが水面近くで撮影していたからか、水底に向かって大量のウチダザリガニが一斉に降りてきてびっくり。
あまりにも一斉に降りてくるもんだからそこかしこで喧嘩してました。

他にも倒木が落ちていたり、色づいた落ち葉が水面からゆっくりと沈んできたりと幻想的な景色を色々みることができてとても楽しかったです。

でも!函館と違って施設がないので暖を取ることもできず、温かいシャワーを浴びたりすることができなかった結果、風邪ひいた〜〜〜!
結構久しぶりに本格的な風邪をひきました。みなさんいく時は防寒対策しっかりしてね! 

陸の楽しみ:函館グルメと温泉

函館といったら海鮮だよね!

今回は函館駅の近くのビジネスホテルに宿泊したのですが、近くに朝市があったのでダイビング前にカニ食べてきました〜。

今回はGoogleの口コミ点数が高かった蟹商というお店に行ってみました。
先のお兄さんと相談すること5分。悩んだ挙句……

約2万円のタラバガニを食べることに。
高い〜〜〜でもめちゃうまかったです。笑

でも蒸すのにまぁまぁ時間がかかる……迫るダイビングの集合時間……。
カニを無言で15分で完食することになりました。笑

レンタカーがあればまぁ、ギリダイビング前に食べれなくもないですが、私たちみたいにならないよう、みなさん時間に余裕を持って早めに朝市行ってね!

蟹商

〒040-0063 北海道函館市若松町9-24
0138-27-9271
https://www.instagram.com/_kanisho_/

ラム肉への挑戦

AYAはラム肉が苦手。
独特の臭みがうっときてしまうのですが、北海道来たならチャレンジしてみたい……(無理かもだけど!)と思いながら行ったのがえいじん

結果、ここのラムは臭くなくて食べることができました〜!

店員さんがお肉を焼いてくれるのですが、店員さん的には「新鮮だからレアでも全然イケる!私だったらレアで食べる!」とのこと。(私はよく焼きが好きでした。笑)
ラム肉が苦手な方もここならイケるかも!?なのでチャレンジしたい方はぜひ行ってみてくださいね〜。

えいじん

〒040-0011 北海道函館市本町24-6
0138-76-1596
https://jingisukan-eijin.owst.jp/

スープカレーも外せない!

北海道に来たならスープカレーも!ということで行ったのがベギラマ
ど、ドラクエ…?と思いながら行きましたが、あまりお店はドラクエ感はありませんでした。笑

スープが色々選べて鶏肉はほろほろ!美味しかったです〜。
スープカレーは札幌の方が有名かもしれませんが……寒い日にあったかいものが食べたくなったらここも選択肢に入れてみてはどうでしょ〜!

BEGIRAMA

〒040-0035 北海道函館市松風町10-2 A-GATE HOTEL 1F
0138-76-9923
https://begirama.com/

ダイビング前の朝パンは絶対ここ!

どうせなら朝、出来立てのパンが食べたい!ということで6:30〜オープンしているパン屋さん、ムックルで朝ごはんを調達してみました。

ちょっと硬めのハードパンが多かったですが、惣菜パンも菓子パンも絶品。

美味しすぎて、カニを食べた日以外は毎朝ここでパンを調達して潜りに行きました。笑
出来立てパンを毎朝食べられるって幸せ……♡

ムックル

〒040-0013 北海道函館市千代台町12-25
0138-84-5758
https://tabelog.com/hokkaido/A0105/A010501/1048402/

ダイビング後は体を芯から温める

水中も陸も寒いのでどうしても入りたかった温泉。
函館にはいくつか温泉があったのですが、スーパー銭湯よりはガチめの方がいいよね、ということで行ってきました谷地頭温泉!

地元の方がたくさん利用されていらっしゃいました〜。

温泉は鉄色。入ってると本当に体がポカポカ温まる…! 気持ちええ……。

こちらの温泉、泉質的にも好みではあったのですが、何が良かったかって、洗い場がめちゃくちゃ多かったところ。

いくつあるんだろう?と思って、50個くらい数えた時点で飽きてやめちゃったんですが、かなりの洗い場があるので多少混んでても順番待ちすることなく洗えるのが嬉しかったです。
洗い場が混んでると寒いですからね……。笑
地味に嬉しいポイントでした!

お値段もリーズナブルだしレンタルバスタオルもある!

さてさて、ここまで函館でのダイビングについてレポってきましたが、何かみなさんの参考になれば嬉しいです!

次はどのタイミングで行こうかな〜?シーズンによって見れるものがガラッと変わるそうなので悩ましいです〜。誰か一緒にいきましょーー!

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